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日常の足として使われるフェリーで美しい景色を堪能

日常の足として使われるフェリーで美しい景色を堪能

日常の足として使われるフェリーで美しい景色を堪能

世界最長の海岸線を誇るカナダ。それだけに、海の近くはもちろん、網の目のように張り巡らされた水路でも、観光の機会があふれています。カナダで運航されているフェリー航路は180以上外部リンクタイトルeあり、すべての州、ほとんどの準州に最低でも1つの航路があります。水辺の旅:カナダでは、昔から先住民はカヌーを使って川や湖、海を移動していました。今でも水路を使った移動はカナダの交通手段の重要な一角を占めています。水上交通が特に盛んな地域としては、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー、オンタリオ州トロント、プリンス・エドワード島州シャーロットタウンの沿岸部や湖畔の街が挙げられます。こうした地域では、岸から岸へと人、車両、貨物を運ぶ手段としてフェリーが活躍しています。観光にもぴったり:経済的で使い勝手がよく、しかも美しい景色が楽しめるとあって、フェリーは大都市から人里離れた地域まで、広大なカナダを移動するのに最適です。

サステナビリティ対応の動き:技術進歩を背景に、電動モーター駆動のフェリーのサステナビリティ対応が進んでいます。世界最大級のフェリー会社、BCフェリーズ外部リンクタイトルeは先ごろ、「アイランドクラス」船外部リンクタイトルeと呼ばれるフェリーの運航を開始しました。これは電気ハイブリッド推進船で、BC州沿岸域で運航されます。CO2排出が少なく、静音性にも優れるため、海洋生物保護にも寄与します。このディーゼル電気エンジンは、世界トップクラスのクリーンな海洋燃料技術を採用しています。ちなみに、カナダで初の温室効果ガス排出ゼロの電動フェリー外部リンクタイトルeは、2021年オンタリオ州トロントで導入されました。同船は「マリリン・ベルI」号で、ビリー・ビショップ・トロント・シティー空港に乗客、車両、物資を運んでいます。クリーンな風力発電と太陽光発電を利用した100%の電気駆動方式です。運航の様子はこちら外部リンクタイトルeからご覧いただけます。オンタリオ州のウルフ島とキングストンを結ぶフェリーは、現在、電動化された「ウルフ・アイランダーIV」号が活躍しています。地元を知り尽くした男:オンタリオ州フロンテナック郡の経済開発局マネージャー、リチャード・アレンは、キングストン市会議員や観光促進組織「RTO9」の会長を歴任した人物。ウルフ島への愛情や並外れた知識を生かし、ウルフ・アイランド・フェリーをはじめ、周辺地域で、その才能を発揮しています。
 

水上でカナダを観光する準備はできていますか?以下のフェリー航路は、旅先と同じように、航路そのものを楽しむことができます。

ハリファックス-ダートマスフェリー外部リンクタイトルeノバ・スコシア州のダウンタウン、ハリファックスとダートマスを結ぶハリファックス-ダートマスフェリーは、15分(繁忙期以外は30分)の船旅で、ハリファックス・ハーバーとたくさんの象徴的な風景を楽しめます。フェリーの名前はノバ・スコシア州の著名人にちなんで付けられています。中でも最新型のリタ・ジョー号は、ミコー族の詩人兼ソングライターであるリタ・ジョー氏を称えています。ハリファックス-ダートマスのフェリーは、北米で最も古い海水フェリーで、1752年から運行されている世界でも2番目に古いフェリーです。

Nova Scotia Tourism

ケベックシティ・フェリー外部リンクタイトルe:フェリーに乗って、世界遺産ケベックシティの違った一面をご覧ください。セント・ローレンス川を渡ってレヴィスに向かう12分間の航路では、象徴的な名門ホテル、フェアモント・シャトー・フロンテトックと、その足元にあるケベック旧市街の様々な建築物を見ることができます。昼も夜も、街のスカイラインを見るのに最高の方法です。冬にフェリーを利用すると、凍った川で、巨大な氷の塊がぶつかり合う音が聞こえるかもしれません。

トロント・アイランド・フェリー外部リンクタイトルe:オンタリオ湖畔と15島からなるトロント島の群島の3つの島を巡ります。どの航路も、トロント・ハーバーやスカイラインの印象的な景色が楽しめます。ウォーズ島のフェリーは通年運航で、センター島とハンランズ島のフェリーは季節運航です。トロント島は車の乗り入れが禁止されているため、フェリーは乗客と自転車のみを運んでいます。

Destination Toronto

リバーハースト・フェリー外部リンクタイトルe:サスカチュワン州のハイウェイ42を走行中、ディーフェンベーカー湖に到着したら、旅を続けるためにリバーハースト・フェリー(無料)に乗船する必要があります。東側のリバーハースト村と西側のラッキーレイクの間を結ぶ1.5kmのフェリーは、湖を横断して航行します。フェリーは、湖に氷が張っていない暖かい季節にのみ運航され、冬はアイスロードを通って湖を渡ります。期間中は、1日24時間運航しています。サスカチュワン大学の環境・サステナブル学部のSaman Razavi准教授は、水位低下によりリバーハースト・フェリーの運航が脅かされていると報告。彼は、今後のフェリー運航における気候変動の役割について深く学ぶための重要な存在です。

Tourism Sasktchewan

BCフェリー外部リンクタイトルe:バンクーバー島東端にあるポートハーディから、BCフェリーのプリンスルパート行きに乗り込み、太平洋岸の内海水路「インサイド・パッセージ」を通る壮大な船の旅を体験しましょう。美しい海岸線、緑豊かな島々、崖に囲まれた水路など、アドベンチャー気分を味わえます。BCフェリーの理事長であるブレンダ・イートン氏は、インサイド・パッセージを含むBCフェリーの航路について豊富な知識を有しているので、チャンスがあれば色々なお話を聞いてみましょう。

Destination BC