太陽の光が燦々と降り注ぎ、ガーデンに緑あふれる暖かい季節は、豊かな自然の恵みが楽しめるのは当たり前のこと。しかし、冬にも豊かな恵みが味わえるのです。モルドワイン(ホットワイン)、ホットチョコレート、豊かな料理、季節の味わいなどは冬だからこそ。例えば、ビナータータは、アイスランド系移民が広めた美しいお祝いのケーキ。マニトバ州ギムリにあるシュガー・ミー・クッキー・ブティックなどのレストランで提供されています。
カナダ唯一:カナダは、移民と移民の子孫と先住民が作り上げた国です。この多様な文化を背景に、多彩な料理や食体験が生み出されました。その結果、カナダの冬に独自の文化が育まれ、冬の料理やドリンクがほかの国には見られないほど独自の発展を遂げたのです。そこで、カナダならではの冬の味に光を当ててみましょう。
カナダ北部
- 大皿料理:ノースウエスト準州イエローナイフのブロックス・ビストロでは、ボリュームある料理を思う存分に堪能できます。名物は、バイソンステーキ。これにグレートスレーブ湖でとれたホワイトフィッシュ、カワメンタイ、ウォールアイ、レークトラウト、カワカマス、アークティックグレイリング、ホッキョクイワナなどの魚もついてきます。大満足のメニューです。
カナダ西部
- アルバータ州の魅力的な食:スキージョーリングとフォンデュという不思議な組み合わせのイベントがあるとか。それが「スキージョルデュ」。カルガリーの雪上ロデオとも言うべきもので、チーズとスピードが好きな人にはたまらないイベントです。いわば水上スキーのボートを馬に、水上を雪上に変えたようなもの。出場者はスキーを履き、馬につないであるロープをしっかり握ります。そして疾走する馬に引かれて、障害を上手に乗り切りながら滑走する豪快なスポーツです。そして大いにスキーを楽しんだら、今度はフォンデュをとことん食べる。そんな楽しいイベントなのです。カルガリーのホットチョコレート・フェスティバルでは、175カ所以上のスポットでアルバータ流のホットチョコレートが味わえます。また、バンフやレイク・ルイーズではホットチョコレート・トレイルを散策しながら、ホットチョコレート三昧の1日を過ごせます。意外な事実:1969年カルガリーで、カナダの国民的なカクテル「シーザーカクテル」が考案されました。今では年間4億杯が飲まれています。カルガリーで最高のシーザーカクテルが飲める場所はこちらで紹介されています。中にはまるで食事のようなカクテルもあります。
プレーリー
- マニトバ州で本当に〝クール〟な食事を:氷の張った川の上で食事をしたことがありますか。ウィニペグのダウンタウンのフォークスというエリアには、3週間の期間限定でポップアップ型のレストラン「RAW:Almond」が凍った川の上に登場。おいしい料理が味わえます。また、「ザ・デン」では、圧巻の氷の彫刻に囲まれた雪の洞窟の中の氷のテーブルという環境で、シェフ、リュック・ジャンが世界に誇る料理を提供します。チャーチルの郊外にあるダンズ・ダイナーが提供するコース料理の〝付け合わせ〟は、安全快適なツンドラ・バギーの中から、オーロラ観賞(またはホッキョクグマ観察)。
カナダ中部
- アイスワイン:カナダは、冬ならではの味覚と言えるアイスワインの生産量が世界一。オンタリオ州でアイスワインを体験できるスポットは、こちらにまとめられています。1月の最後の2週間は毎年恒例のナイアガラ・オン・ザ・レイクのアイスワイン・フェスティバル。アイスワインを楽しみながら、相性のいいグルメ料理が堪能できます。
- クリスマス気分に浸る:ケベック旧市街ではドイツ式クリスマスマーケットが開催されます。90もの露店が並び、会場は5カ所、音楽、エンターテインメント、伝統的なドイツの料理やドリンクが楽しめます。
Destination Ontario
大西洋州
- 深いところにある美味:プリンス・エドワード島州では、2時間の〝穴釣り〟方式のオイスター採りツアーがあります。結氷したブルデネル川で実際に氷に穴を開け、そこから長いオイスター挟みを川底まで差し入れてオイスターを収穫します。オイスターを洗って大きさを計測し、殻を剥いたら、食べ放題です。また、焚き火を使った新鮮なムール貝の蒸し料理もあります。
Tourism PEI