カナダにはガイドブックに載っていないようなユニークな体験が盛り沢山。ただし、そうした体験がどこでできるのかを知る必要があります。地元の人たちのようにその土地を楽しめるように、カナダ中の友人たちに彼らがホームと呼ぶ都市の人気スポットや体験を教えてもらいました。興味や情熱が沸いてきたらこのローカルズ・ガイドを参考にして、カナダの活気ある都市や広大な荒野への旅を計画しましょう。
地元の情報をご提供いただいたスコット・バッケン(Scott Bakken)氏、タマラ・エリオット(Tamara Elliott)氏、ケイル・レビック(Kael Rebick)氏に感謝いたします。
多種多様な人々が住む活気に満ちた都市文化を有するカナダには、屋外マーケットやフードトラックがたくさん集まっています。地元産の野菜や美味しい料理がカナダ中に溢れています。
カルガリー・ファーマーズ・マーケット - カルガリー
地元のフードシーンの要
たくさんのバラエティ豊かな農家や出店者が集まるカルガリーのファーマーズ・マーケットは必見です。通年かつ週4日で営業しているこのマーケットは新鮮な地元の食材を確実に味わえる最高の食のプロムナードのプロムナードです。カルガリーの南東部に位置するこのマーケットには出店者自らが「作り、焼き、育てた」ものが並びます。地元の人々は迷路のような通路を歩いて農産物や肉、魚、ワインなどを買い求めたり、ジェリー・モダン・ドーナツ(Jelly Modern Doughnuts)やシンプル・サイモン・パイ(Simple Simon Pies)などの有名ベーカリーで軽食を楽しみます。
カプランスキーズ・フードトラック - トロント
心躍るフードトラック
カプランスキーズ(Caplansky’s)はロックス(lox)やブリスケット(brisket)、マッツォボール・スープ(matzo ball soup)、クニッシュ(knishes)などのユダヤ料理のデリカテッセン(Jewish deli)で人気の食べ物をトラックに積み込んでトロントを回ります。このトラックに出会えた人はとてもラッキーです。このトラックはオンタリオにあるカプランスキーズの実店舗を有名にしたデリカテッセンと全く同じものを提供しています。軽い食事でもしっかりと食べたい時でも、後で仮眠をとる時間を確保しておきましょう。
カミオン・オ・ピエ・ド・コション - モントリオール
大人気のフードトラック
オ・ピエ・ド・コション(Au Pied Cochon)は5つ星レストランの味をモントリオールの人々に届けるために街に繰り出します。フードトラックを出すとなると、メニューは甘いものか塩味のもの、どちらを提供するか選択してしまいそうですが、このトラックは違っています。このトラックには甘いもの用と塩味用の両方の窓があるのです。フォアグラのプーティンなら塩味用の窓からどうぞ(究極の贅沢です)!プーティンを平らげたら、甘いもの用の窓から甘さたっぷりのドーナツを受け取ってください。
アーバン・スモーク・フードトラック - トロント
これぞ、カナディアンバーベキュー
トロントのアーバン・スモーク(Urban Smoke)のフードトラックにはよだれかけを持参するのもいいかもしれません。異なるスタイルを組み合わせたバーベキューを提供するアーバン・スモークは、びっくりする美味しさのブリスケット(牛の胸肉)のプーティン(brisket poutine)が有名で、トロントの人々が他の町から来たゲストをわざわざ連れていくスポットです。トラックの後部に積んだ巨大な燻製器で芳しい料理を作り上げます。メニューには伝統的なバーベキューレシピの他に、定番の味に独創的な新しさを加えたメニューがあります。トラックにはナプキンが用意されているそうなのでご安心を。
タコフィーノ・ホワイト・トラック - バンクーバー
街中で楽しむシーサイドフード
バンクーバー島の西海岸にある街、トフィーノ(Tofino)が発祥の地であるタコフィーノ(Tacofino/タコスとトフィーのを掛けています!)はバンクーバーの中心部で、有名なフィッシュ・タコスをフードトラックで提供しています。人気のカリカリのクリスピーフィッシュの他にも、レッド・チョリソーにチーズソースがかかったウォーキング・ブリトーなどのバハカリフォルニア(メキシコ)風の料理もあります。タコフィーノのフードはすべて一からお店で作られています。座って食べたいときは、バンクーバーかビクトリアにあるタコフィーノの店舗に足を延ばしてみましょう。
マーケット・コレクティブ - カルガリー
アートや工芸品、食材の美味しいブレンド
バラエティに富んだ作り手や職人、シェフが集まるマーケット・コレクティブ(Market Collective)には地元の旬の食材や工芸品が並びます。このマーケットの型にはまらない姿勢は、カルガリーの真のフロンティア精神を体現しています。人から人へと伝染するこの精神のおかげで、他にはないユニークなアートやギフトがこのマーケットに集まるのだと地元の人たちは言います。しかし、人々の真のお目当てはマーケットの外に集まる約20台のフードトラックです(本当ですよ!)。マーケット・コレクティブは毎年開催されていますので、11月か12月にカルガリーを訪れる方はぜひ注目してみてください。
ケンジントン・マーケット - トロント
国際色豊かなダイニング
トロントは数々の活気ある地域と文化の多様性で知られています。ケンジントン・マーケット(Kensington Market)はトロントの中でも美味しいものがたくさん集まると評判のマーケットです。メキシコ料理のタコス専門店であるセブン・ライブズ(Seven Lives)や、フライドチキン+ワッフルで有名なダーティ・バード・チキン + ワッフル(The Dirty Bird Chicken + Waffles)、そして、ジャマイカ料理とイタリア料理を融合させたお店、ラスタ・パスタ(Rasta Pasta)まで、このマーケットには驚くほど多彩な世界各国の料理が並びます。
ヒッチェン・ザ・キッチン – セントジョンズ
極上のフードトラック
ニューファンドランドではフードトラックブームがまだ訪れていませんが、このブームがカナダ中に定着していることを考えると、この地域に広がるのも時間の問題です。そこで、まずはヒッチェン・ザ・キッチン(Hitchen the Kitchen)を試してみましょう。昔懐かしい料理に美味しい素材を合わせるこの新しいお店、ヒッチェンがあれば、毎日のランチが楽しくなります。ブルー・オン・ウォーターというホテルも経営するオーナーたちが、最高に贅沢な地域の味と評される料理で確実にあなたを満足させてくれます。
セント・ローレンス・マーケット - トロント
トロントのローカルフードの聖地
トロントで長い歴史を誇るセント・ローレンス・マーケット(St. Lawrence Market)に出かけることは、多くの地元の人々にとって家族の習慣となっています。ナショナル・ジオグラフィックはこのマーケットを世界第1位のファーマーズ・マーケットにランク付けしており、この結果に反対する人を見つけるのは難しいでしょう。有名なグッダーハム・ビルディング(Gooderham Building)のすぐそばにあるこのマーケットは1803年から運営を続けています。セント・ローレンスは地元の美味しい食べ物や一度は食べたいトロント・サンドイッチが味わえる素晴らしい場所でもあり、真の歴史的建造物でもあります。
カナダには驚くほどの多様性があるとともに、地元の食材を味わうことに重きを置く姿勢があります。これこそがカナダ各地で毎日たくさんの野外フードフェスティバルが開催されている理由です。歴史あるマーケットと流行のフードトラック、その両方が地元の人々や旅行者にバラエティ豊かな数々の食体験を提供します。