バンクーバーの街中に広がるスタンレーパークのユニークなウォーキングツアー。先住民のガイドによる解説に耳を傾けながら、太古から続くこの温帯雨林で先住民がどのように暮らし、守ってきたのか、彼らのストーリーを交えながら、自然とのつながりや古くから伝わる先住民たちの伝統、知恵について学ぶことができる。

バンクーバーから飛行機で1時間半、降水量が多く、深緑の温帯雨林の森と栄養豊富な海が織りなすユニークな生態系が広がる。 
トーテムポールが多く残る島の南部は世界遺産としても知られ、この地に暮らすハイダ族の文化や歴史遺産が多く残る。太古から受け継がれるハイダ族の世界観やアートなどを通してこの土地と深くつながる唯一無二の体験ができる。

人口の25％を先住民が占めるユーコン準州。14の部族団体があり、伝統継承などの活動を行う。地元のツアーで彼らの伝統や文化を体験できる機会もある。例えば、ホワイトホース近郊のマイルズ・キャニオンでは、カヌーやハイキングなどを楽しみながら、ゴールドラッシュの歴史や先住民の生活の基盤であったユーコン川の重要性について知ることができる。

カナダの中でも先住民の割合が多いノースウエスト準州。人気の観光を通じて気軽に先住民の伝統に触れられる。伝統的なテント「ティーピー」からのオーロラ鑑賞はその一例。犬そりやスノーシューといった冬ならではのアクティビティ、夏や秋は昼にカヌーなどを楽しんだ後の夜にオーロラ鑑賞が可能。先住民の料理やアートも体験できる。

エスク川沿いにあるこのヘリテージ・パークでは、ミクマク族が3000年前から営んできた漁村での暮らしを再現している。セルフガイド・ツアーに参加するか、先住民ガイドと一緒に公園内を巡り、村の生活や伝統について長老から話を聞いたり、考古学的発見について学ぶことができる。ティーピーに泊まる体験も可能。

数億年の地殻変動の様子を伝える、ユネスコ世界遺産グロスモーン国立公園。かつて地球のマントルの中に眠っていた大地が隆起してできたテーブルランド、氷河の後退によって形成された世界でも珍しい淡水湖のフィヨルドなど、世界中からの旅人を魅了するグロスモーン国立公園で、日帰りハイキングから1泊のトレッキングまで、少人数向けのツアーに参加することが可能。夏の間は、ハイキングやゾディアックボート、カヤックなどで、冬の間はスノーモービルやスノーシューで、奇跡の大地をめぐる。