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プリンス・エドワード島で「Farm/Ocean to Table」に触れる旅 ~赤毛のアンの島は地産地消の島だった~

Boiled lobster, steak and corn

プリンス・エドワード島で「Farm/Ocean to Table」に触れる旅 ~赤毛のアンの島は地産地消の島だった~

Anne of Green Gables

プリンス・エドワード島で「Farm/Ocean to Table」に触れる旅 ~赤毛のアンの島は地産地消の島だった~

カナダの大西洋沿岸、セントローレンス湾に浮かぶプリンス・エドワード島は、名作「赤毛のアン」の舞台となった島として有名ですが、カナダ人にとっては「Canada’s Food Island」として、新鮮でおいしい食べ物の島として親しまれています。州都シャーロットタウンはカナダの歴史に名を刻む古都。英国から独立して一つの国を作ろうという建国会議が1864年に行われたことから「Birthplace of Canada(カナダ発祥の地)」として知られています。

そんな歴史と文化を持つこの島を舞台に、赤毛の少女の成長を生き生きと描き切った物語が「赤毛のアン(1908年出版)」です。作者はプリンス・エドワード島出身のルーシー・モード・モンゴメリ。物語で描かれる牧歌的な農村の生活は、今でも息づき、行きずりの旅人にも真の豊かさとは何かを気づかせてくれます。

この旅では、地産地消にかかわる島の人たちを通して持続可能な豊かな暮らしを体験します。

1日目

前日に島に到着。朝からキャベンディッシュ村で観光をスタート。この村は、赤毛のアンが住んでいた村のモデルで、グリーン・ゲイブルズ・ハウス国定史跡(赤毛のアンが住んでいた家のモデル)や小説に出てくる場所が大事に残されています。キャベンディッシュにある赤毛のアンのゆかりの地、グリーン・ゲイブルズ・ハウス、お化けの森や恋人の小径、モンゴメリの住居跡や墓地などを巡った後、Made in PEIの食べ物とその生産者に会いにゆきましょう。

An Anne of Green Gables reenactor poses outside the house

TSUNAGARIポイント

The interior of a Prince Edward Island preserves shop

PEIプリザーブ・カンパニー/PEI Preserve Company

手作りジャムと紅茶の老舗。オーナーのブルースの自慢はおいしいジャムが作れること。最初は友人に配っていたのですが、好きが高じてついにはお店を構えるほどに。第一号のジャム「ストロベリー&グランマニエ」が評判となり、お店は大きくなっていきました。現在は、ブルーベリーやラズベリー、ルバーブなど、多彩なジャムを全部手作りして販売。プリンス・エドワード島はベリー類が豊富に実ることでも知られているので、ブルースは、島の味をふんだんにジャムに取り入れることにこだわっています。また、フルーツフレーバーを主体に独自にブレンドした紅茶も評判です。英国からの移民が多いからか、島ではコーヒーよりも紅茶を好むアイランダーが多いのです。赤毛のアンでも何か機会があるたびに、お友達や近所の方々をお茶に招いていましたよね。
レストランも併設されているので、島の料理、おいしいスイーツも楽しめます。周りに広がるイングリッシュガーデンの散策もおすすめです。

The exterior of an old rustic farmhouse

グラスゴー・グレン・ファーム/Glasgow Glen Farm

島のミルクを原料にした手作りゴーダチーズ店。スモークチーズ、ハーブやペッパーが練り込まれたチーズなど、様々な味のゴーダチーズを販売。なぜゴーダチーズなのか。それは、プリンス・エドワード島にはオランダ人が古くから移民して広大な酪農地を切り開いてきたから。オランダ伝統のゴーダチーズ作リは島に根付いている文化なのです。この手作りチーズビジネスを始めたオランダ系アイランダーの姉妹がリタイアを考えていたころ、現在のオーナー、ジェフがビジネスを引き継ぎ新たな形で始めました。ジェフはシャーロットタウンにあるカナダ調理学校の元先生。島の食材を使用したクックブックを出版したこともあります。お店には、たくさんのゴーダチーズが棚に丁寧に置かれ、熟成されている様子が見て取れます。チーズ作りに興味のある人は、ぜひ、オーナーのジェフの話を聞いてみてください。チーズへかける思いや味のこだわりなどを語ってくれます。

Inside the store of the Island Honey Wine Company

ジ・アイランド・ハニーワイン・カンパニー/The Island Honey Wine Company

このワイナリーは2017年にオンタリオから移住してきたチャールズとローラによって始まりました。彼らは都会で働き成功したカップルでしたが、リラックスする間もなく忙しく働くことに疲れ、そんな時にプリンス・エドワード島を旅行で訪れました。広々とした空、木々の緑、人々の何気ないやさしさに出会い、自分たちの忙しいばかりの人生をぜひ変えたい!と思い、現在の農場が売りに出ていることを知り即購入。島に移住し、養蜂を始めました。
島の気候で育てられた作物や花々から集めたハチミツで作るワインは全てが真のMaid in PEI。はちみつワインは英語でMead(ミード)とも呼ばれ、世界で最古のお酒ともいわれています。ミードは白ワインに近くすっきりとして軽い味わいです。ワイナリーでは数種類のワインの他、ハチミツも販売。また、広大なオーガニック農場をカートでめぐるツアーも行われており、オーナーの説明に耳を傾ければ、自分の人生にも変化が起こるような気持ちになるかもしれません。

2日目

引き続き、赤毛のアンや作者モンゴメリのゆかりの地を訪れます。モンゴメリは、島の自然の美しさ、古き良き伝統文化や人々のつながりを赤毛のアンの目を通して語っています。どれだけ作者自身が島を愛でていたか、ゆかりの地を訪問しながら、物語のエッセンスを満喫しましょう。

An Anne of Green Gables reenactor looks out on the sea

TSUNAGARIポイント

A group enjoying a picnic on the beach

コーディアル・ピクニック/Cordial Picnics

ピクニックランチで島の暮しを体感。「赤毛のアン」に登場する島の人たちはピクニックが大好き。機会があれば、友人同志が集まって、屋外でランチやスイーツを食べ、楽しいおしゃべりをしていたようです。その伝統のピクニックが観光客でも楽しめます。コーディアル・ピクニックのオーナー、ナタリーさんは、小さいころから島でピクニックを楽しんでいました。自分でアレンジし、家族や友人を招くようになり、それが評判を呼び、ついにはピクニックビジネスを始めました。ここではパッケージとカスタムメイドのピクニックを提供しています。コーディアル・ピクニックの「コーディアル」とは、心からの、温かな、誠心誠意の、などという意味。アイランダーからまさに、心からの温かいおもてなしをうけているような体験となるでしょう。

The exterior of The Table Culinary Studio, a restaurant in Prince Edward Island

ザ・テーブル/The Table

モンゴメリの生家の近くにある、古い教会をリノベーションしたクッキングスタジオ。島の食材を使って料理を教えてくれます。このスタジオの特別なところは、食材の仕入れからクッキング、そして食べるまで一貫したプログラムがあること。たとえば、島の名物のロブスター料理をするなら、島の漁師を訪ねて直にロブスターを仕入れます。生産者に会うことは、食材のことを学ぶだけでなく島の暮らしを垣間見る貴重な機会であり、クッキングだけではない包括的な文化体験ができるのです。料理は少し手間だと思う方にために、地元の食材を使ったおいしい食事だけを楽しむコースもあります。オープンキッチンなので、シェフが島の食材で大いに腕を振るっている様子も見学することができます。

3日目

キャベンディッシュから島の西部へ。プリンス・エドワード島の牡蠣の誕生の地「マルペック湾」、童話にでてくるようなかわいらしい村「タイン・バレー」やモンゴメリが教師時代に下宿していた牧師館「ビデファド・パーソネージ博物館」を訪れます。宿泊は島で2番目に大きな町「サマーサイド」。サマーサイドはアンシリーズの「アンの幸福」の舞台になった町としても知られ、赤毛のアンファンにとってはぜひ訪れたい場所となっています。

A gazebo next to Summerside beach

TSUNAGARIポイント

A group enjoying Valley Pearl oysters

バレー・パール・オイスター/Valley Pearl Oyster

PEIは牡蠣の産地としても有名ですが、その中心、マルペック湾で、牡蠣漁の体験プログラムが提供されています。オーナーは、ジェフとダミアン。ジェフは、オイスターシャッキング(牡蠣の殻むき)コンテストでも優勝経験がある牡蠣のマイスター。そしてダミアンは牡蠣漁の家系に生まれた生粋のオイスターフィッシャーマンです。二人のミッションは、世界中の人々に彼らのように牡蠣を楽しみ牡蠣好きになってもらいたい!ということ。
牡蠣漁体験ツアーでは、自分で採った牡蠣をすぐさま屋内のオイスターバーエリアへ持ち込みます。そこではシャッキング方法も教えてくれます。自分で採った牡蠣をすぐさま食べる―牡蠣好きにとってこれほどの贅沢はありません。PEIの牡蠣は1900年のパリ万博で賞を受賞した、味も質も世界に認められた牡蠣です。ニューヨークのオイスターバーでは最高級品としてランク付けされるほど。そんな牡蠣がどのように育てられ収穫されているのか、絶品の牡蠣と一緒に、オーナーの熱い思いをぜひ味わってみてください。

Some beer growlers on the window sill of Moth Lane Brewing

モスレーン・ブリューイング/Moth lane Brewing

PEIにも地ビールが多くなってきましたが、ここは、島でもたった一か所、海の絶景を眺めながら楽しめる地ビール醸造所です。しかも、隠れ家のように見つけにくいのです。道に迷いながらたどり着いた先には、素晴らしい眺望とおいしいビールが待っている人気上昇中の地ビールなのです。
ぜひ試してほしいのは、Oyster Thief Stoutという牡蠣のエキスを隠し味としたビール。牡蠣の産地マルペック湾を望む地の利を生かした、オーナー自慢のビールです。レストランでは、屋外デッキでBBQも楽しむことができます。ビール片手にウッドチェアーにリラックス。海を眺めながらのんびりとビールを味わいましょう。

Two ice cream cones on the boardwalk

ホールマンズ・アイスクリーム・パーラー/Holman’s Ice Cream Parlor

アイスクリームは赤毛のアンでは「崇高なもの」と言われるほど、アンが憧れた食べ物です。当時からアイスクリーム作りは島の伝統でした。ですから、アイランダーは今でもアイスクリームが大好き。プリンス・エドワード島で地産地消のアイスクリームを食べる、これは絶対にやることリストに入れておいてください。
PEIと言えばカウズのアイスクリームが昔から有名で、カナダ国内にも店舗を構えていますが、この頃は、地元の小さなアイスクリームショップが増えてきました。中でも、このサマーサイドにあるお店はアイスクリームコーンも手造り、何もかもPEI産にこだわった手作りアイスクリームが自慢です。100種類以上ものフレーバーがあり、そのすべてが自然の食材を使用しているという、まさに島を味わうアイスクリームを提供しています。

4日目

サマーサイドを出発、島の南海岸をドライブしながら州都シャーロットタウンへ向かいます。途中、カナダ本土と島を結ぶ「コンフェデレーションブリッジ」、風光明媚なアーチザンの村として知られるビクトリア・バイ・ザ・シーやラベンダー畑にも訪れます。

A tractor plows a farm, in view of the Confederation bridge

TSUNAGARIポイント

The Lobster Barn restaurant, on a pier in Victoria Village

ロブスターバーン・パブ&イータリー/Lobster Barn Pub and Eatery

ビクトリア村の桟橋の先端にあるシーフードレストラン。ここはロブスターロールが自慢です。ロブスターの身をほぐしてマヨネーズであえて、ロールパンやハンバーガー用のパンに挟んで食べる島の定番メニューです。それぞれのレストランでそれぞれの味があるので、いくら食べてもいつでも新しい発見があります。
島では毎年7月、ロブスターロールコンテスト「Lobster Love」(SNSで投票)が開催されます。そのコンテストで最初に優勝を果たしたのがこのレストランのロブスターロール。ぷりぷりのロブスターの身がこぼれそうなほどに挟まれた島No.1のロブスターロールをぜひ味わってください。ちなみに同じようなコンセプトでハンバーガーのコンテスト「Burger Love」も4月に行われています。アイランダー気分になって、ぜひ、島のソールフードを食べてみましょう。

A lavender bush

アイランド・ラベンダー・ディスティラリー/Island Lavender Distillery

広大な10エーカーの畑に5000本以上のラベンダーを育てているラベンダー農家。ラベンダーを愛する女性オーナーが家族と一緒に経営しています。夢を叶えるためにオンタリオ州から移住してきました。
ラベンダーが咲く7月にはU-pickが行われます。U-pickというのは、よくフルーツ狩りに使われますが、自分の好きなだけ収穫してその分量だけお金を払うというシステムです。この畑では好きなだけラベンダーを摘むことができるのです。また、ラベンダーのエッセンシャルオイルの作り方、フラワーリースづくり、水彩画などのワークショップも開かれています。農場にあるショップではラベンダーを使用した手作り製品を販売。パッケージも洗練されたデザインです。
日本のお香のように、香りを楽しむ、香りで心や体をケアするというのはもともと島でも行われていました。赤毛のアンにもポプリと言ってたびたび出てきます。昔からラベンダーは人気の香りの一つで、ポプリだけでなく紅茶や石鹸、アロマオイルなどにも使用されます。

Chefs participate in a culinary bootcamp

カナダ調理学校ダイニングルーム/Culinary Institute of Canada Dining Room

カナダ国内から料理人を目指す若者たちが集まるカナダ調理学校。シャーロットタウン湾に面した美しいロケーションに建っています。この学校の設立をきっかけに、島の食産業が盛り上がってきました。シェフの卵たちが、島の豊富な食材を使って学び、ここからカナダ全国へと旅立ちます。しかし最近では、地元の新鮮で良質な食材にほれ込み、自ら島に残ってレストランをオープンするシェフも増えてきました。この学校では、観光客も参加できるクッキング教室を開催。たとえば、ロブスターの調理の仕方や、伝統のシーフードチャウダー料理、名産のジャガイモ料理や簡単なスイーツなど、子供から大人まで参加可能です。調理学校には、先生シェフと生徒が料理をするダイニング・ルームがあります。窓からの海の眺めはすばらしく、格式のある料理と絶景で人気のあるファインダイニングルームとなっています。

5日目

カナダ発祥の地「シャーロットタウン」を満喫する1日。ウオーキングツアーでは、カナダ発祥となった建国会議にまつわる史跡をめぐります。町歩きの中でも、島の様々な地産地消文化を感じることができます。

Prince Edward Island Province House

TSUNAGARIポイント

The Founders hall

ファウンダーズ・フードホール/Founders Food Hall

大型クルーズ船が停泊するシャーロットタウン湾の桟橋の近く、ウオーキングツアーやフリータイムにはぜひ取り入れたい場所です。ここは、カナダ建国の歴史を展示していた博物館だったのですが、改修され、PEIの地元有名店が軒を連ねるショッピングモールに生まれ変わりました。地ビールや寿司にひと工夫加えた寿司ブリトー、アイランドビーフのバーガーショップ、シーグラスのアクセサリーショップや、島の土で染めたTシャツショップなど、郊外の本店に行かなくてもこのモールに行けばその名店の人気商品を購入したり味わうことができます。また、郊外に行きたいお店がある場合、ここで下調べもできるのです。シャーロットタウンにいながら思いっきりMade in PEIを満喫できる場所です。

The sign outside a farmer's market called the Heart Beet Farmacy

ザ・ファーマシー/ハートビート・オーガニック/The Farmercy / Heart Beet Organics

島の中央部ダーリントンにあるオーガニック農場「Heat Beet Organics」の直営販売店&レストラン。オーガニックにこだわるアイランダーに人気のショップになっています。わざわざ農場に出向かなくても、オーナーの愛情をたくさん受けた新鮮な農作物をシャーロットタウンで味わうことができます。また、ここではKombuchaも有名。日本では紅茶キノコとして知られる飲み物ですが、北米ではKombucha と呼ばれ、ヘルシードリンクとして人気があります。

A lobster fisherman shows a caught lobster to a boy on a boat

ロブスター・ボート・クルーズ・ディナー/Lobster Boat Cruise Dinner

せっかくプリンス・エドワード島に来たのなら、ぜひロブスターフィッシングも体験してほしい、でも、本格的なものは一般の観光には少しハードルが高いかもしれません。体験であれば、シャーロットタウン湾から出るロブスターディナークルーズがおすすめ。美しいシャーロットタウン湾をクルーズしながらロブスターディナーを味わうことができる上に、ボートの上で、ロブスター漁の仕方、生態、ロブスター漁のルールなどのレクチャーうぃ受けることができます。
プリンス・エドワード島のロブスター漁は海のエコラベルと言われるMSC(Marine Stewardship Council)に認定されています。この認定をうけるには、環境によい漁業のための厳しい基準をクリアしなければならず、世界でも認定を受けている団体は多くありません。プリンス・エドワード島のロブスター漁を知ることによって、海の資源にやさしい漁業とはなにか、持続可能な産業とは何かを見つけることができるかもしれません。

6日目

滞在最終日は、有名なグルメの宿を目指して島の東部へ向かいます。ファーマーズマーケットの見学や、島で一番古い灯台ポイントプリム、老舗のロシニョールワイナリーを訪れ、早めに宿にチェックイン。Bay Fortuneというのどかな村の入り江にある美しい宿、The Inn at Bay Fortune。ここで、贅を尽くした島の味を。島の最終日を飾るにふさわしいディナーとなるでしょう。

A red-roofed lighthouse in Prince Edward Island

TSUNAGARIポイント

A farmer's market in Prince Edward Island

ファーマーズ・マーケット/Farmer’s Market

シャーロットタウンにあるPEI最大のファーマーズマーケット。毎週土曜日に開催(夏は水曜日も開催)されます。島の人々の憩いの場、社交の場として昔からにぎわいが絶えません。ここに来れば誰かしら知り合いに会うというのも、島ならではのことかもしれません。地元の農作物、シーフード、肉類、チーズやパンなど、生産者に直に会って言葉を交わし、質問をしながら購入できるところが魅力です。イートインスペースもあるので、気軽に自分のお気に入りのものを買ってその場で食べることもできます。島の恵みを島の人々に交じって食べるランチはいかがですか。

A lush green winery in Prince Edward Island

ロシニョール・ワイナリー/Rossignol Winery

PEIで最も古い老舗のワイナリー。ノーザンバーランド海峡を望む絶景の中にワイナリーとブドウ園が広がります。赤ワイン、白ワインの他、フルーツワインの種類が豊富です。島では伝統的に、ブルーベリーやストロベリーなどを原料にしたフルーツワインが作られていました。その伝統をうかがわせるエピソードが赤毛のアンに描かれています。あの有名な事件、アンが親友のダイアナを酔っぱらわせてしまう話です。アンがイチゴ水だと思ってダイアナに間違って出してしまったワインは、マリラのお手製の「カラントワイン」だったのです。カラントはカシスともいいますが、カシスも島で収穫されるベリー類です。そのカラントワインは、ここで試飲や購入することができます。

A chef cooks food over an open wood stove

イン・アット・ベイフォーチュン/The Inn at Bay Fortune

カナダの有名シェフ、マイケル・スミスが経営する宿。彼の料理は地元の恵みをふんだんにいかした、生産者と一体になって作り出すハーモニーのような料理。テレビ番組などで忙しくなった彼は一度島を離れますが、島の新鮮で良質な食材が忘れられず、島に戻り、自分の出発点となったこの宿を購入、夢を叶えるためにグルメ宿として生まれ変わらせました。この宿は、島の東部、Bay Fortuneの入り江をのぞみ、美しい海辺の景色と広大な農場に囲まれています。
宿のお楽しみは、毎晩(5月半ば~10月半ば)開催されるFeastというディナーエンターテインメント。アパタイザーは、庭に設置されたフードステーションを巡りながら楽しみます。スモークミート、スモークサーモンや生牡蠣など、様々な前菜を一口サイズで好きなだけ食べて回ることができます。その後は屋内のメインダイニングで、シェフのクッキングを見ながら季節のコース料理をいただきます。使われる食材は、島で収穫できないものを除いて100%PEI産。しかも、マイケルが選りすぐった生産者から選りすぐった食材を仕入れているので、おいしくないわけがありません。プリンス・エドワード島の最後の夜をPEIの食祭で締めくくりましょう!

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