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カナダ全土で楽しめる先住民料理

Indigenous cuisine

カナダ全土で楽しめる先住民料理

 本記事の出典は「Indigenous Tourism Association of Canada外部リンクタイトルe」のホームページです。​

 

カナダの大地や海、森が持つ多様な景観にインスピレーションを受けた現代の先住民料理は、急速に、そして突然にメインストリームとなりました。環境との調和を保った暮らし方を基盤とし、あらゆる種類の生き物に敬意を払い、地球への還元を考えた伝統的な先住民料理は、無駄を出さずに素材をまるごと使う調理を中心としています。現在の先住民料理のシェフたちは、新境地を開き、伝統の料理に現代的な感覚を加えた革新を行っています。先住民料理を食べてみたい方のために、ここではカナダ全土から12のオススメ食体験を紹介します。

先住民のレストラン経営者たちは、いかに都市から離れることなく彼らの土地の料理を味わってもらえるかを都会の観光客に示しています。バンクーバーにある人気のビストロ「サーモン・エン・バノック(Salmon n’ Bannock)外部リンクタイトルe」では、放し飼いバイソンのバックリブの蒸し煮(braised, free-range bison back ribs)や天然のベニザケ(wild sockeye salmon)が注文でき、ウィニペグにある「フィースト・カフェ&ビストロ(Feast Café & Bistro)外部リンクタイトルe」では、新鮮なバイソンバーガー(fresh bison burger)やバターナッツ・スカッシュのバノックピザ(butternut squash bannock pizza)に挑戦できます。

 

ケベックシティから少しだけ外れたヒューロン・ウェンダット族の居留区(Huron-Wendat reservation)にある「ヒューロン・トラディショナル・サイト(Huron Traditional Site)外部リンクタイトルe」のガイド付きツアーに参加すれば、現地レストラン「Nek8arre外部リンクタイトルe」で伝統的なランチを食べることができます。ワピチのメダリオン(wapiti medallions)や、シカのステーキ(deer steak)に挑戦してみてください。

ブリティッシュ・コロンビア州沖のハイダ・グワイ群島(Haida Gwaii archipelago)にあるアイコン的なお店「Keenawaii’s Kitchen」は、是非一度お試しいただきたいお店です。ここではシェフのロベルタ・オルソン(Roberta Olson)が、乾燥させた数の子昆布(dried herring roe on kelp)や、ルバーブ味の全粒粉パン、オクトパス・ボール(octopus balls)といったメニューを提供しています。

 

ユーコン準州の「Shakat Tun Adventures外部リンクタイトルe」が提供するツアーには、ポトラッチ式(共有、共同社会、親族の儀式)の食事が含まれています。ユーコン準州の人里離れたクルアニ地域で、伝統の料理を堪能しながら、語りや歌、たき火を囲んでの踊りを共有しましょう。

Eskasoni Cultural Journeys外部リンクタイトルe」では、ノバ・スコシア州のケープ・ブレトン島にあるエスカソニ(Eskasoni)のミクマク族(Mi’kmaq)の集落で、伝統的な平たいパン「フォー・センツ・ケーキ(four cents cake)」の作り方を学ぶことができます。何千年も愛され続けているスナックです。

 

Artic Bay Adventures外部リンクタイトルe」のツアーで、マクタック(muktuk/鯨の皮と脂肪を冷凍した伝統的なイヌイットの珍味)を頬張り、氷山の破片を使って作るお茶をすすりましょう。このアドベンチャーでは、ヌナブト準州にある人里離れたバフィン島(Baffin Island)の氷盤の端まで行きます。

サスカチュワン州のシェフ、リッチ・フランシス(Rich Francis/「トップ・シェフ・カナダ」のファイナリストで、先住民料理の再定義に取り組んでいる)によるレストラン「7th Fire」の開店をお楽しみに! <Tetlit Gwich’in & Tuscarora Nations>のメンバーであるフランシスシェフは、「植民地時代以前の料理表現」をテーマにしたメニューを展開しています。

ケベックシティから車でわずかのところにあるウェンデイクのレストラン「ラ・トレット(La Traite)」で食事をしましょう。ここでは、地元で狩猟、漁獲、収穫された素材を使った料理を提供しています。ウェスタン・バイソンのテンダーロイン(Western bison tenderloin)や、唐辛子のきいたホッキョクイワナ(Arctic char with red pepper)、アーティチョークのタプナード(artichoke tapenade)はいかがでしょうか。

サスカチュワン州のサスカトゥーンにある「ワヌスケウィン史跡公園(Wanuskewin Heritage Park)外部リンクタイトルe」で、ノーザン・プレーンズ(Northern Plains)の人々について学びながら、現地レストランで、バイソンのシチューや、ムスケグのお茶を衣にしたホワイトフィッシュ&チップス(Muskeg tea-battered whitefish and chips)といったごちそうを楽しみましょう。

 

キタソー/ザイザイ族(Kitasoo Xai'xais)の古くからの土地にある「スピリット・ベア・ロッジ(Spirit Bear Lodge)外部リンクタイトルe」で、天然のサーモンを使った伝統料理を堪能しましょう。ブリティッシュ・コロンビア州のグレート・ベア・レインフォレスト(Great Bear Rainforest)に位置する、ロングハウスにインスピレーションを受けたこのロッジでは、12フィート(約3.6メートル)の杉材テーブルに座って食事をしていると、窓辺でシャチやアシカが泳いでいるかもしれません。

 

オンタリオ州北東部に拠点を置くグレイト・スピリット・サークル・トレイル社(Great Spirit Circle Trail)のツアーでは、たき火でバノック(bannoc/パン)を焼く方法を学んだり、マニトゥーリン島(Manitoulin Island)で収穫されたベリー類を食べたりできます。

カルガリーのツウティーナ(Tsuut’ina First Nation)にある「グレイ・イーグル・リゾート&カジノ(Grey Eagle Resort & Casino)外部リンクタイトルe」のシェフ、ビル・アレクサンダー(Bill Alexander)と、エドモントンの「リバー・クリー・リゾート&カジノ(River Cree Resort & Casino)外部リンクタイトルe」にある「セージ・レストラン(Sage Restaurant)」のシェフ、シェーン・シャルトラン(Shane Chartrand)は、アルバータ州の両カジノリゾート地に新しい味と伝統的な感覚を持ち込んだ先住民シェフです。狩猟動物を使った料理や地元の食材、土地の味を取り入れたオーダーメイドの晩餐イベントは、未来型のリゾートだと言えます。