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息をのむようなカナダの6つの野生動物体験

Yukon Caribou

息をのむようなカナダの6つの野生動物体験

カナダの野生動物と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、毛皮で覆われた小さな木こり、ビーバーではないでしょうか。でもカナダでは、国のシンボルでもあるビーバー以外にも、多くの野生動物を観察できます。実はカナダは、世界でも極めてユニークな野生動物体験ができる場所なのです。

 

そこで生涯思い出に残るカナダの感動の野生動物体験を6つご紹介します。

 

ブリティッシュ・コロンビア州でシロアメリカグマ(スピリットベア)に出会う

写真:Destination BC/Clare Levy

ブリティッシュ・コロンビア州のグレートベア・レインフォレストにある神秘の島、プリンセス・ロイヤル島。世界でもこの地域だけに生息するクロクマの亜種でブリティッシュ・コロンビア州の州獣である珍しいシロアメリカグマ(スピリットベア)が生息しています。この地域で生まれるクロクマの約10%が劣性遺伝の影響で生まれつき白かクリーム色の毛並みになると言われています。この地域に暮らす先住民のキタソー・サイ・サイ族は彼らの言葉で「モスクグモル」(「白いクマ」の意)と呼ばれ、何世代にもわたって先住民たちの神話に登場します。

 

グレートベア・レインフォレストで荒野の冒険気分を味わえるツアーがあります。種類は陸上ツアーとボートツアーの2種類。野生のスピリットベアを発見できたら幸運です。白い毛に覆われた巨大なクマが常緑樹の間を移動する姿は、畏敬の念さえ覚えます。もちろん、カメラを忘れずに。

 

時期:6月〜10月

場所:グレートベア・レインフォレスト内のプリンセス・ロイヤル島

ツアー会社:スピリット・ベア・ロッジ外部リンクタイトルeオーシャン・アドベンチャーズ外部リンクタイトルeメイプル・リーフ・アドベンチャーズ外部リンクタイトルeなど多数外部リンクタイトルe

 

 

ヌナブト準州でベルーガとふれあう

写真:Weber Artic

毎年夏の5週間ほど、ヌナブト準州にある河口に陽気なベルーガ(シロイルカ)が集まってきます。群れになってにぎやかに鳴き声を上げたり、水しぶきをあげたりする様子が観察できます。北極の青い海から姿を現す野生の白いベルーガ。その姿を直接目の当たりにした人にしか味わえない感動がそこにあります。

 

陸地から、あるいは船上からベルーガを観察するツアーが開催されています。案内するのは、アルビアトやチェスターフィールド・インレット、ランキン・インレット、ホエール・コーブに精通する地元ガイド。究極のベルーガ・ウォッチングと言えるのが、遠く離れたカニンガム・インレットで開催されるキャンプ、アークティック・ウォッチ外部リンクタイトルe。約2000頭のベルーガが集まってくるカニンガム・インレットでは、楽しそうに泳ぎ回る姿はもちろん、換毛、交尾、子育ての様子まで観察できます。これほどベルーガが絶えず集まってくる場所は世界でも例がありません。15分ほど歩いてカメラを向ければ、もう目の前には何百頭ものベルーガの姿。特設タワーからもベルーガ撮影が可能です。まさに究極のベルーガ・ウォッチングの楽園がそこにあります。

 

時期:7月〜8月

場所:カニンガム・インレット、サマーセット島

ツアー会社:アークティック・ウォッチ外部リンクタイトルe

 

 

ユーコン準州で15万頭のカリブーの群れに出会う

写真:Weber Artic

ユーコン準州のブンタット国立公園外部リンクタイトルeでは、毎年15万頭を超えるポーキュパイン・カリブー(トナカイの一種)の群れが大移動する姿を観察できます。その規模は、地球上で最大の集団移動と言われています。春には赤ちゃんを身ごもったカリブーが出産前にアラスカをめざします。その後、夏には蚊を避けるためカリブーの大群が再びユーコンに戻ってくるのです。

 

この大移動の際、大集団はオールド・クロウの村のすぐ近くを駆け抜けます。このため、現地には、大迫力の大移動を間近で観察できる野生動物ツアーが多数あります。もっとも、ツアーに参加しなくても見学は可能。双眼鏡やカメラ、そして冒険心さえあれば、この人里離れた地域にトレッキングでもアクセスできます。

 

時期:春と秋

場所:ブンタット国立公園

 

マニトバ州でホッキョクグマの迫力を目の当たりする

写真:Frontiers North Adventures/Jessica Burtnick

北の大地に住む動物といえば、最初に名前が挙がるのがホッキョクグマ。迫力ある野生のホッキョクグマ姿を目の当たりにできたら、きっと忘れられない体験になるはずです。そしてホッキョクグマに出会える可能性が最も高いのが、マニトバ州チャーチルなのです。「ホッキョクグマの首都」の愛称を持つチャーチルは、その名のとおりホッキョクグマの移動経路上にあります。北方林やツンドラ、ハドソン湾があるチャーチルではほぼ一年を通してホッキョクグマが観察できます。

 

ホッキョクグマが野に咲く花の中で無邪気に戯れる姿を遠くからそっと写真に収めるチャンスがあります。快適で安全なツンドラバギー®外部リンクタイトルeの車内から間近にホッキョクグマと対面する機会もあります。はたまた、冬を迎えて活動の場を陸上から氷上へと移す姿を観察する醍醐味も。そんなさまざまな望みを叶えるツアーが揃っています。

 

時期:通年(ただし観察のベストシーズンは10月〜11月)

場所:チャーチル

ツアー会社:グレート・カナディアン・トラベル・カンパニー外部リンクタイトルeフロンティアズ・ノース・アドベンチャーズ外部リンクタイトルeレイジー・ベア・ロッジ外部リンクタイトルeチャーチル・ワイルド外部リンクタイトルeなど多数外部リンクタイトルe

 

 

ケベック州でアザラシの赤ちゃんを観察する

写真:Jean-Guy Lavoie

ケベック州のマドレーヌ諸島外部リンクタイトルeの楽しみは海水浴だけではありません。8つの島々で構成されるマドレーヌ諸島には、毎年冬の2、3週間の期間、数十万頭のタテゴトアザラシが集まります。ふわふわした銀白色のアザラシはとても人懐っこく、その赤ちゃんは最高の可愛いらしさです。

 

生まれたばかりの真っ白でふわふわのアザラシの赤ちゃんを間近で見るには、ボートかヘリコプターでアザラシの生息地へ。平らな流氷の上に集まったタテゴトアザラシの大群は迫力がありますが、赤ちゃんアザラシの黒くてつぶらな瞳は感動モノ。思わず「可愛い!」と叫んでしまいそうです。

 

時期:2月

場所:マドレーヌ諸島

ツアー会社:シャトー・マデリノ外部リンクタイトルeアークティック・キングダム外部リンクタイトルe

 

 

アトランティック・カナダの海でホエールウォッチング

写真:Dylan Furst

20種を超えるクジラが海岸沿いを回遊するカナダの東海岸。それだけにクジラを間近で観察できる世界有数のスポットです。シロナガスクジラ、ザトウクジラ、シャチなど、あらゆるクジラの夏の生息地となっている大西洋岸で、ホエールウォッチングを楽しみませんか。

 

ゾディアックと呼ばれるエンジン付き高性能ゴムボートや伝統的な大型帆船、現代的なクルーザーなど多数の方法で海上からクジラたちと海水をシェアする事ができます。

 

時期:5月〜10月

場所:ニュー・ブランズウィック州、ノバ・スコシア州、ニューファンドランド&ラブラドール州

ツアー提供会社:ノバ・スコシア州外部リンクタイトルeニューファンドランド&ラブラドール州外部リンクタイトルeニュー・ブランズウィック州外部リンクタイトルeの各ツアー会社

 

 

魅力あふれるカナダの大自然。そんな大自然とのふれあいを楽しむには、各州・準州にある国立公園がおすすめです。