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SUMMER

ナイアガラの滝 
「時を刻む大瀑布の轟に触れる旅」

轟音が響き渡る大瀑布で 
奥深い物語のつながりを知る。

世界有数の観光地、ナイアガラ滝。エリー湖からオンタリオ湖にそそぐ高さ52メートル、幅675メートルの滝は世界三大瀑布のひとつとして知られています。氷河が解けて北に後退し、エリー湖、オンタリオ湖、偉大なるナイアガラ川が出現した1万3000年前、ナイアガラ地域で先住民が定住を始めました。滝の名前は「轟く水」という意味の先住民の言葉に由来したもの。その名の通り、滝に近づくと轟音が響き渡ります。しかし、圧巻の迫力や景観はもちろんのこと、時を刻み続ける「轟」の奥にある、滝の歴史、ナイアガラの土壌が生み出す恵み、そして自然との共生に向けた取り組みを知れば、この有名な滝の周辺にある奥深い物語が全てつながっていることに気付くことでしょう。ナイアガラがたまらないほど楽しくなります。

圧巻の自然を五感で味わう体験、季節によってまったく違う表情を見せる生き物たちとの遭遇、 
モザイク画のように色とりどりの文化や人と交わる感動──。 
その奥にある物語を探して。心つながる地、カナダへ。

滝の
アトラクション

水力発電所

自然保護区

ワイン

ボタニカル・
ガーデンズ

地下鉄道

01

滝のアトラクション

観光名所のナイアガラの滝には、滝を楽しむアトラクションが満載です。地下に降りて滝の裏側を歩くこと、遊覧船で滝の近くに接近すること、ヘリコプターで上空から滝の全貌を眺めること、そしてジップラインで水しぶきを感じながら滑走すること。ナイアガラの冒険は全力で滝の魅力に触れることから始まります。

02

ナイアガラパークス水力発電所

再生可能エネルギーを体感

圧巻の水量のナイアガラの滝は、観光資源に留まらず、周辺に暮らす両国の人たちの暮らしと経済を支えています。その象徴が地域住民の電力需要をまかなう水力発電所です。そんな水力発電所の歴史に触れることができるのが、2021年7月に観光施設として再生した、ナイアガラパークス水力発電所。100年以上の発電所の歴史や設立当時の技術を学べるほか、発電に使われた水が再び川に戻る過程を体感できる「ザ・トンネル」もおすすめ。

03

ナイアガラ・グレン自然保護区

自然の神秘的な創造物

ナイアガラ峡谷に深く位置するナイアガラ・グレンは、自然の美しく神秘的な創造物と出会える場所です。森の中を歩いていると、奇妙な穴の開いた岩がゴロゴロと並いることに気付きます。これらはすべてポットホールと呼ばれるもの。流れの激しい川の底や滝壺でできたものです。400万年以上の自然の歴史を感じながら、大地を踏みしめてみましょう。

04

ナイアガラ産ワイン

ナイアガラの滝周辺は、ブドウ栽培に適した土壌と気候に恵まれたカナダきってのワイン産地。ナイアガラ・オン・ザ・レイクの近くの高さ約200mの断層は、緩やかな斜面に広がるブドウ畑にオンタリオ湖からの温暖な空気を送り込んで循環させます。夏は涼しく、冬も寒すぎない土壌は、ワインの生産に理想的。その品質や味わいは世界的にも注目されています。水だけではなく、土壌も繋がっていることを感じながら、ワイナリーの生産者と語りながらテイスティングを。

05

ボタニカル・ガーデンズ&蝶観察館

ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)に登録されているナイアガラ・エスカープメント(断層)には、じっくり訪ねてみたいスポットがたくさんあります。まずは緑豊かなボタニカル・ガーデンズから。40万平方メートルという手入れの行き届いた広大な庭園にはカナダ最大のバラ園などがあります。また、北米最大級の蝶観察館もあり、2000種以上の蝶や45種以上の熱帯の蝶が飼育されています。

06

地下鉄道

命を守った秘密のルート

ナイアガラの自然、太古の歴史に触れたら、最後はナイアガラに関係する逃亡奴隷の物語に触れてみましょう。19世紀にアメリカで奴隷にされていた黒人たちが自由を求めてカナダに亡命することを手助けした「地下鉄道(Underground Railroad)」と呼ばれる秘密の市民組織がありました。その亡命ルートの最終目的地がナイアガラ・フォールでした。1800年から1865年までにカナダに逃れた黒人は3万~4万人。地下鉄道ヘリテージセンターにある黒人の歴史に光を当てた展示・古文書の膨大なコレクションを通じて、自由と勇気の物語に想いを馳せます。

TOUR

ブルーマウンテン&ナイアガラを走るオンタリオ・サイクリング 5・8日間