メインコンテンツへ移動

「先住民との共生」と神秘のオーロラに出会う旅

Northern lights

「先住民との共生」と神秘のオーロラに出会う旅

YK Centre

「先住民との共生」と神秘のオーロラに出会う旅

オーロラ観賞の拠点であるイエローナイフは、ノースウエスト準州の州都です。もともと先住民が暮らしていた極北の地でゴールドラッシュが起き、ヨーロッパ系の人たちが大勢やってきて街ができました。だから準州の人口の約50%は今も先住民が占め、 「半々」ずつの先住民と非先住民が、昔ながらの先住民の知恵を頼りに共生しています。ここで出会う犬ぞりや凍った湖面での釣り、雪道を進むための「スノーシュー(かんじき) 」も、みんな先住民が生きていくために編み出したもの。そんな知恵に触れながら、およそ2万年も前からこの地で暮らす人たちを包んできた神秘の光に出会う旅に出かけましょう。

1日目

イエローナイフを訪れるには、成田発の飛行機でカナダに入ったあと国内線に乗継ぐ必要があります。ようやくたどり着いた極北の街でオーロラを観賞するなら、まずオーロラ観賞施設でオリエンテーションを受け、極地仕様の防寒具セットをレンタルしなければなりません。滞在中、夜は毎日、オーロラの出現を待つことになります。そんな時、日本で手に入るような防寒着は役に立たないのです。では、イエローナイフの昼間はどのように過ごしましょうか?まず初日は「アイス・ロード」を見に行きませんか。

冬期シーズンにのみ出現する氷の道「アイス・ロード」。冬になると、グレート・スレイブ湖をはじめノースウエスト準州の湖や川はみんな凍結し、分厚い氷におおわれます。氷層が1.5m以上になると準州政府が氷の上に道路を整備し、アイス・ロードが開通します。夏なら車で1日かかる距離も、湖や川の上を進むアイス・ロードを利用すれば半日以下で移動できるようになるのです。

Snowy road

TSUNAGARIポイント

Ice road

アイス・ロード

アイスロードでは大型トラックコンボイ”が走行するのを見かけることもありますが、この道路は住民にとっては大切な生活道路でもあるのです。冬の間だけ、先住民暮らす陸の孤島のような北方の集落とイエローナイフの街をつないでくれるのがアイスロードだから冬になると先住民イエローナイフ繰り出しダウンタウンで久々の外食を楽しみます。そして食料品や電化製品、家具などを大量に購入し、ピックアップトラックに積み込んで帰っていくのです。アイスロードまるで、ここで暮らす先住民と非先住民の「共生」の象徴のような道路なのです。

Campbell river

オーロラビレッジ(Aurora Village)

イエローナイフダウンタウンから車で約25分の場所に位置する「オーロラビレッジ」は、先住民文化を体感しながらオ―ロラに出会える場所です。施設内にある先住民テントティピー」の中には、暖かい飲み物と薪ストーブが完備されているので、極北の氷点下中でもゆっくり仲間と語り合いながら神秘的の光の出現を待つことができます。ダイニングホールギフトショップも充実。初めてでも感動的なオーロラ体験ができるはずです。

Aurora & trees

先住民とオーロラ

はるか遠い昔、ユーラシア大陸から今の北米の地に渡って来て、のちに「先住民」と呼ばれるようになった人たちも、今われわれが目にするのと同じオーロラの光とともに生きていました。彼らは天空から降りてくる光を、祖先の霊が地上に生きる人たちに会いに来るのだと考えました。また食料としてあるいは衣類や道具の材料としてカリブー(トナカイ)を捕ってきた先住民は、オーロラが輝く方角にカリブーが天から降りてくると考え、神秘の光を追うこともしました。オーロラビレッジの「ティピー」は先住民テント。木の柱と動物の皮革でできているので、折りたたんで移動することができます。そんなことを思い浮かべながらオーロラを眺めていると、オーロラの光は神秘なだけではない、なんだか人間味あふれる暖かな光のように思えてくるでしょう

2日目

2日目は、凍った湖で魚を捕る「アイスフィッシング」を体験しましょう。極北の地ならではの、なんともユニークな漁です。 「プリンス・オブ・ウェールズノーザンヘリテージセンター」では、ノースウエスト準州開拓の歴史や先住民族文化についての知識を得ることができます。

そして深夜のオーロラ観賞を前に腹ごしらえをしておきましょうイエローナイフでお勧めのレストランを尋ねれば、地元の人はきっと「 Bullock‘s Bistro 」を教えてくれるはずです。 ここでの人気メニューグレートスレイブ湖で捕れた魚料理。そう、アイスフィッシングで捕れた、あの新鮮な魚なのです。

Coastal town

TSUNAGARIポイント

Bergeron NWT

プリンス・オブ・ウェールズ・ノーザン・ヘリテージ・センター(PWNHC)

ここは7万5000点を超える収蔵品のほか35万点の写真、地図、書籍などが保存される極北の歴史や文化を伝える博物館イエローナイフの街ができるきっかけとなった金鉱山に関する資料や、極北の地に人や物資を運ぶのに活躍した水陸両用の複葉機(ブッシュプレイン)、またここで長年暮らしてきたデネ族が作るヘラジカの皮のボートなどが展示されています。 1979年の開館にあたっては、イエローナイフを訪問中だった英国のチャールズ皇太子が主宰するセレモニーが開かれ、以来、毎年数万人の来館者が訪れています。地元の人や観光客のための教育プログラムアウトリーチイベントカルチャーキャンプなどが開かれるPWNHCは、単なる博物館以上の存在と言えるしょう

Aurora & pines

イエローナイフは、巨大な磁石とも言うべき地球の北側「地磁気緯度」65~70度あたりに広がる「オーロラベルト」の真下に位置しています。オーロラベルトの下の地域では年間100日ほど、多いところでは200日ほどオーロラが出現すると言われますが、その中でもイエローナイフはオーロラの高い出現率を誇り、「オーロラの聖地」と呼ばれています。オーロラは地上100kmから500kmの上空に出現するので、その下に雲があって雨や雪が降っているとオーロラを見ることはできません。ですから、オーロラベルトの真下であることに加え、晴天の日が多いイエローナイフはオーロラを見られる日が多いのです。3日間の滞在で、オーロラとの遭遇率は実に95%。世界中のオーロラ愛好家を魅了する観光地こそがイエローナイフなのです。

Canapedia 真冬の豊漁「アイスフィッシング」

3日目

最終日は、スノーシュー(かんじき)をはいての雪原ハイキングや犬ぞりを体験します。どちらも極北の地で生きてきた先住民の移動のための知恵です。そして「NWTダイヤモンドセンター」へ。世界第3位のダイヤモンドの産出を誇るノースウエスト準州のダイヤモンド鉱山から直送されたダイヤモンドの原石から研磨工程まで見学します。最後の夜はどんなオーロラに出会えるでしょうか。先住民との繋がりを感じながら、心輝く最高の天体ショーに抱かれましょう。

Snowshoeing

TSUNAGARIポイント

Dogsledding

犬ぞり

見渡す限り真っ白な極北の大自然犬ぞり駆け抜ける。今では冬の人気アクティビティひとつとなっている犬ぞりですがもともと先住民族が雪の中で狩猟をしたり、ものを運んだりするときに使っていました。犬ぞりは狭い道や平野、森林地帯の長い距離を移動するのに都合がよく、極北地方では生活に不可欠な交通手段でした。犬ぞりでの移動の最中の休憩で、最初に食事をするのは人間ではなく犬たちだったそうです。スノーモービルの普及によって、現在は生活のために犬ぞりを使う人はほとんどいませんが、犬ぞりの犬たちを自分で操縦するマッシャー体験ができるプログラムに参加すれば、先住民と犬たちの心のつながりが感じられることでしょう

Diamonds

NWTダイヤモンド センター

ゴールドラッシュによってイエローナイフの街ができ、やがて「準州」となったノースウエスト準州( NWT )は、1991年に地質学者によってダイヤモンドが発見されて以来、ダイヤモンドの産地としてられるようになりました。いまでは北米のダイヤモンドの首都ともいわれダイヤモンドの産出量は世界第3位。準州内にはダイヤモンド鉱山が3か所あり、それぞれの鉱山で何千人もの従業員が働いています。イエローナイフ市内にあるダイヤモンドセンターでは、これらの鉱山の歴史を学んだり、研磨作業などを見学することができるほか、カナダダイヤモンドの鉱石やジュエリーを購入することもできます。

Canapedia その一歩がカナダを作ったスノーシュー

Canapedia オーロラ大爆発に出会う