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ケベック・ウィンター・カーニバルが70周年

Winter Carnival

ケベック・ウィンター・カーニバルが70周年

世界最大級のウィンター・カーニバルで、世界屈指の人気を誇る冬の祭典といえば、ケベック・ウィンター・カーニバル外部リンクタイトルe。カナダ最古にして最も歴史のある街のシンボル的存在であり、毎年、地元の住民に加え、およそ50万人の観光客が訪れ、氷の彫刻やナイトパレード、アイスカヌーレース、コンサート、ボノムの有名なアイスパレスなど、多彩な催しを楽しみます。現在の形式になってから70周年を迎える2024年は、1月25日~2月11日まで開催予定です。

このスポットのエキスパート:ケベックシティに住むリチャード・アンプルマン外部リンクタイトルeは、究極のウインター・カーニバルのファン。カーニバル関連グッズのコレクターとして世界屈指の存在です。コレクター歴は50年近くに及び、自宅は文字どおりの博物館になっています。毎年カーニバル期間中になると、自宅を開放し、素晴らしいコレクションを公開しています。

Winter Carnival

伝統は1世紀以上:ウィンター・カーニバルが初めて開催されたのは1894年のこと。主催は、元ケベック州首相のジョリー・ド・ロトビニエールをリーダーとする実業家グループで、住民のために暗い冬の日々を明るく盛り上げ、観光の目玉にしようという目的を掲げていました。それから散発的に開催されていました。1954年、現在の形式に改められ、毎年恒例のイベントになりました。前身の形式も含めると130年の歴史を誇るイベントらしく、ケベック住民が世代を超えて愛する数々の伝統が生まれています。そのうちの一部をご紹介しましょう。

  • ふわふわのスノーマンといえば…:1955年からウィンター・カーニバルのアンバサダー(マスコット)として愛されているのが、ボノム外部リンクタイトルeです。デビューは、1954年の開催時に登場した巨大スノーマンでした。1955年1月にはケベックシティ市長が「市の鍵」をボノムに手渡す儀式がありました。ケベックでは、ボノムはサンタクロースとして親しまれています。意外な事実:身長210センチ、体重180キロを超えるボノムは、年間に1000回ほど登場し、専属の護衛隊を従えてプライベートジェットで移動することもあり、同時に2カ所に現れることは絶対にありません。毎年、冬の始まりにケベックシティに登場することから、市の鍵を手渡されているのです。ボノムは人々をハグで歓迎し、心を込めてダンスも披露します。世界的な知名度を誇るボノムは、遊び心にあふれ、偉大な冬の祭典にふさわしい存在です。
  • 腰に巻いた帯の秘密:ボノムは鮮やかな赤い帽子をかぶり、腰には帯「アローサッシュ」(矢印パターンのサッシュ)が巻かれています。19世紀のこの地域では、こうしたサッシュを巻くのが一般的で、今もメイティ(先住民とヨーロッパからの移民の間に生まれた人々の子孫)文化の重要な一部となっています。コートの上からベルト代わりに腰に巻き、重い荷物を持ち上げるボヤージャー(カヌーで移動し先住民と毛皮の取引をした人々)にとっては、腰を守るサポーターの役割も果たしていました。サッシュは、先住民とフランス系カナダ人のそれぞれの織物手法を組み合わせて作られています。カーニバルでも、このサッシュを巻いている参加者をよく目にします。
  • 絶対外せない料理・ドリンク:街で堂々とアルコールを飲んでいても許されるのはカーニバルだから。公式ドリンクの「カリブー外部リンクタイトルe」は、赤ワイン、度数の高い蒸留酒、メープルシロップを混ぜた甘めのお酒です。パレード見学の人々が手にしているボノムの顔がついた赤い杖は、実はプラスチック製で中にカリブーを入れる容器になっています。公式レシピは秘密ですが、カーニバル中はケベック州の酒店でボトル入りのカリブーも購入できます。もう1つ外せないのが、メープルタフィーです。メープルシロップを煮詰めて熱々の状態で雪の上に注ぐと、固まり始めます。これをアイスキャンディー用の木製スティックに巻き取れば、メープルタフィーのできあがり。やってみよう:簡単なレシピがこちら外部リンクタイトルeにあります。
  • 入場券代わりのアイデア:フェスティバルのエリアに入場するには、ボノムをかたどったエフィジー(15ドル〜25ドル、購入時期によって料金変動)という、おみやげにもなるピンバッジを入場券代わりに購入(対面とオンライン外部リンクタイトルe)します。このエフィジーを購入すると、期間中いつでもフェスティバルエリアに入場できます。VIPパッケージも用意されています。初めて参加する方々のために、ケベック・ウインター・カーニバルの見どころや催しなどを紹介するウェブサイト外部リンクタイトルeがあります。カーニバルの疑問などに答えるQ&Aのページ外部リンクタイトルeも参考になります。ヒント:事前に宿泊先の手配も忘れずに。また、象徴的なアイスカヌーレースやナイトパレードもお見逃しなく。
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