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輝く希少なアイスワイン

輝く希少なアイスワイン

ナイアガラ・ワインの代名詞ともなっているのが、アイスワイン。これはワインが凍っているわけではなく、樹上に残したまま自然氷結させた特定品種のブドウから造られる濃厚な琥珀色のワインです。トロリと甘く、華やかな香り。とびきり上品なおいしさ。さまざまなコンクールでも評価は高く、世界のワイン通が絶賛する逸品です。このワインに使われるのは、凍った果実の中で、糖分が凝縮し凍らずに残った果汁のみ。通常のワインブドウの1/8程度の採取量です。その糖度の高い果汁を、普段の工程よりずっと長く、半年ほどの時間をかけてじっくり発酵させて、作り上げられます。

アイスワインを名乗るには政府が定める厳格な基準に合致しなければなりません。まず一定の期間、マイナス8度以下の気温が続いてから収穫すること、圧搾工程で糖度がブリックス値36以上であること。ブリックスというのは果汁の糖度を指す用語です。これだけ糖度が高いと、発酵してアルコールになるときに糖分の一部しか使われず、残った糖分がアイスワインの甘みを生み出すんです。この濃厚なワインは極めて重層的な味わいになります。

冬の寒さゆえに作ることができるアイスワインですが、安定して生産できるオンタリオ。ナイアガラでは、ほとんどすべてのワイナリーで独自のアイスワインが作られています。以前からあるヴィダル種をはじめ、リースリングなどの白、カヴェルネフランなどの赤、そしてスパークリングタイプのアイスワインまで、種類も喜びもいろいろです。一般的には、食前酒やデザートワインとして冷して提供されますが、ブルーチーズやパテ、ホタテのキャラメリゼなど、こってりとした料理や濃厚な風味とも相性のいいワインです。そして毎年1月には「ナイアガラ・アイスワイン・フェスティバル外部リンクタイトルe」も開催されます。どんなシーンでも、この希少なナイアガラのアイスワインは輝きを放っています。