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モントリオールのプラント市長の新計画の下、自転車専用レーンを200キロ延長し、さらに「自転車ハイウェイ」10ルートを設置へ

モントリオールのプラント市長の新計画の下、自転車専用レーンを200キロ延長し、さらに「自転車ハイウェイ」10ルートを設置へ

モントリオールのヴァレリー・プラント市長は、新たな自転車4カ年計画を発表しました。2022年の夏に街で見かける自転車利用者の数が増加したことを追い風に、プラント市長肝いりの自転車計画「ビジョンベロ」では、2023年から2027年にかけてモントリオール島の隅々まで安全な自転車専用道ネットワークを拡張する方針を掲げています。

同計画の下、市内19の行政区のうち、17の行政区に自転車専用レーンの新設・改良が予定されています。 今後5年間で新たに200キロ以上の自転車専用道が追加されます。この中には、「レゾー・エクスプレス・ベロ(REV)」という、高速走行が可能な自転車ハイウェイルート10路線も含まれます。 このREV自転車道は総延長約60kmが計画されています。

「REVサンドニ・ルートが成功を収めたことから、安全な自転車専用道の設置が重要であり、自転車利用者にも歩行者にも、そして道路沿いの商店などにもメリットがあります。住民の中でも交通事故死が突出して多いのが子供や高齢者。そんな交通弱者の安全をないがしろにはできません」。計画発表の際、プラント市長はこのように語り、モントリオールの自転車交通量が過去1年に20%増加したと指摘します。

「ビジョンベロ」計画は、安全でサステナブルな移動を奨励し、移動の利便性・快適性を高めるとともに、自転車と自動車が公平に道路を利用できる環境を整えることを柱としています。
ただし、この施策に関して、ツイッターでは「(歩行者のための)歩道改良ビジョンはいつになったら出てくるのか」と反応した評論家もいました。

同計画が誕生した背景には、交通の便の悪い地区にも市の自転車専用道網を充実させるべきとの公衆衛生局の勧告がありました。

プラント市長の「ビジョンベロ」計画の骨子は次のとおり。

  • 「ジャンタロン」「アンリブラッサ」「ラコルデール」の各REV自転車専用道
  • コート・サント・カトリーヌ自転車道の改良・延長事業(パルク通りとモン・ロワイヤル通りの交差点の安全対策)
  • ベリ〜サンローラン間のコミューン・トレイルの再開発(歩行者保護対策)
  • オシェラガ通りに自転車専用レーン新設(メルシエ・オシェラガ・メゾヌーヴとヴィルマリーを接続)
  • プリウールとシャルルロワに自転車専用レーン新設(アウンツィック・カルティエヴィルとモントリオール北を接続)
  • ウエストアイランドに自転車専レーン新設(西のサンタンヌ・ドゥ・ベルヴューやドゥ・モンターニュ方面へ伸びる都市鉄道REMの線路沿い)


プラント市長は、同計画の目標について、モントリオール市民の日々の自転車利用率を高めることだと言います。