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美食のバイブル『ミシュランガイド』のトロント版が登場

美食のバイブル『ミシュランガイド』のトロント版が登場

カナダで多くのシェフがいつかは店を持ちたいと思う都市の筆頭に挙げられるのが、オンタリオ州トロント。さまざまな国の料理が集まり、個性的なカフェから最高級レストランまで、食シーンの充実ぶりは目を見張るほど。そんなトロントに、2022年秋、ついに美食のバイブル『ミシュランガイド』がやってきました。

ミシュランガイドのカナダ上陸は今回が初。その調査対象都市として、記念すべき第1号に選ばれたのがトロントです。ミシュランガイドのインターナショナル・ディレクター、グウェンダル・プレネック氏は、「トロントは、この土地ならではの味、国際感覚、独創性が相まって、世界有数の食シーンが築き上げられている」と話しています。

実際、カナダ最大級にして多文化が織りなす街・トロントは、料理にもその多様性や地域性があふれており、長らくグルメファンの舌と目を楽しませてきました。こうした文化的多様性が育まれた秘密は、この街に暮らす人々にあります。人口の半分はカナダ以外の国で生まれ、この土地に移り住んだことから、それぞれの食文化も一緒に持ち込まれたのです。トロント市内にはレストランだけで7,500軒、ビール醸造所は55軒、ファーマーズマーケットも20カ所あります。それだけに、トロントには豊かな食シーンが展開されています。その意味では、これまでミシュランの対象でなかったことのほうが意外と思われるファンも多いはずです。

ミシュランでは最高評価の3つ星から1つ星までのいわゆる星付き店に加え、星なしでも一定の評価を得た店が掲載されるほか、97年から追加された新基準としてコストパフォーマンスの高い店を選ぶ「ビブグルマン」部門もあります。

今年9月に発表された「ミシュランガイドトロント2022外部リンクタイトルe」では、2つ星1軒、1つ星12軒の合わせて13軒の星付きレストランが誕生しました。さらに星なしでも高評価を得て掲載された店は44軒。これに加え、ビブグルマン部門でも17軒が名を連ねる結果となりました。

今回最高位となる2つ星(「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」を提供する店)を獲得したのは、日本料理・寿司の「Sushi Masaki Saito」です。ほかにも、1つ星に選ばれた12軒は、日本料理4軒のほか、コンテンポラリー、フレンチ、イタリアン、メキシカンのレストランが名を連ね、多文化都市・トロントらしい結果となりました。

なお、カナダでは、トロントに次いでバンクーバーも調査対象都市となることが発表されており、近いうちに結果が明らかになる見通しです。

Destination Toronto