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カナダの紅葉真っ盛り

カナダの紅葉真っ盛り

3億4700万ヘクタール以上の森林が広がるカナダ。世界の森林面積全体の9%を占めています。これほど広大な森林が広がるだけに、秋の訪れとともに国土が赤、黄、オレンジに染まります。カナダが紅葉狩りの本場と言われるゆえんです。ところで、秋になると紅葉するのはなぜでしょうか。ちょっと学生時代に戻って理科の授業を思い出してみましょう。木々の葉は春や夏には緑色です。これは葉が、光合成に不可欠な葉緑素を生み出しているからです。夏が終わり、秋が訪れると、日が短くなり、日光の量が減少します。それをきっかけに葉は葉緑素の生成をやめ、緑色が薄くなり、隠れていた赤やオレンジ、黄の色素が目立ってくるのです。

旅のタイミング:カナダの紅葉の見ごろは、日本同様に、北から始まり、徐々に南下していきます。各地の地元情報系ウェブサイトやテレビ局は、毎週紅葉の見ごろをレポートしていますが、紅葉シーズンに入るまでは、こうしたレポートも始まりません。それまでは、各地の紅葉の見ごろを示す一般的な目安を基に紅葉狩りの計画を立てておきましょう。

ブリティッシュ・コロンビア(BC)州:夏が終わってぽっかりと空いた心の隙間を埋めてくれるのが、秋色に染まる美しい景色。実際、BC州を旅するなら、秋はお薦めのシーズンです。
 

  • ストラスコーナ州立公園外部リンクタイトルeを流れるキャンベル・リバーは、パラダイス・メドウズの別名も持ち、この地域を代表する美しい紅葉スポットです。同公園内の中央を貫くハイウェイ28号は、バンクーバー島でもとりわけ風光明媚な景色が楽しめるルートとされるだけに、車窓の外に広がる紅葉は見事そのもの。特に山々に初雪が舞い降り、木々の色が変わるころは絶景です。
  • バンクーバーのダウンタウンの中心からもほど近いクイーン・エリザベス公園外部リンクタイトルeは紅葉が“2倍”楽しめます。園内を散策しながら紅葉を楽しんだら、レストランのシーズンズ・イン・ザ・パーク外部リンクタイトルeへ。ここは絶景を眺めながらランチも堪能できるとっておきのスポットです。緋色やゴールド、琥珀色に染まった街を見下ろすことができます。
  • バンクーバーからハイウェイ3号線でオカナガン・バレーに向かう途中、マニング州立公園外部リンクタイトルeがあります。マニング・パーク・リゾート外部リンクタイトルe近くのカスケーズ・ルックアウト展望台から見下ろすと、亜高山帯の見事なカラマツの紅葉が広がっています。10月であれば、マニング州立公園で毎年開催されているダークスカイ天体観測ウィークエンズ外部リンクタイトルeの時期をお薦めします。
  • クートニーロッキーなら、迷わずクートニー湖へ。9月中旬から11月初旬にかけて山々に囲まれた町、ネルソンやカスロは美しい秋色に染まり、辺りの高山にはその絶景を写真に収めようと数々の写真愛好家が集まってきます。

    ブリティッシュ・コロンビア(BC)州:夏が終わってぽっかりと空いた心の隙間を埋めてくれるのが、秋色に染まる美しい景色。実際、BC州を旅するなら、秋はお薦めのシーズンです。

マニトバ州:ウィニペグ周辺の秋はあっという間に通り過ぎていきます。とはいえ、紅葉して落ち葉になるまでの期間、金褐色、黄、赤などまるで魔法のような美しい秋色の景色が地元の人々や観光客の目を楽しませてくれます。

ケベック州:秋は観光客の目を楽しませる魅力があふれています。

  • サグネ・ラック・サン・ジャン地域にあるサグネ・フィヨルド国立公園外部リンクタイトルeは、燃えるような秋の紅葉で人気を集めるアウトドアの楽園です。大自然に囲まれたキャンプ、シーカヤックやゾディアック船(エンジン付き高性能ゴムボート)を使った海のツアー、海岸からのベルーガ・ウォッチング、サグネ聖母マリア像見学を兼ねたハイキング、ヴィア・フェラータ(ワイヤーが張られた断崖を登るスポーツ)などを楽しみながら、赤、金、オレンジと色とりどりの美しい紅葉を満喫できます。
  • 1920年代に廃村となり、今は歴史村として運営されているバル・ジャルベール外部リンクタイトルe。ここからロープウェイでウイアチョアン滝を見下ろすポイントまで移動します。ナイアガラの滝よりも落差のある迫力の滝を眼下に、思わず息を呑むほどの紅葉が広がっています。
  • オルフォールにあるラ・フランベ・デ・クールール外部リンクタイトルeでは、近隣のマウンテンリゾートとともに、秋色に染まった周囲の山々を案内しています。ライブコンサートやフードトラックなどのお楽しみのほか、チェアリフトで山頂に向かう途中、周囲に広がる色とりどりの秋の風景など、見どころがたくさんあります。
  • イースタン・タウンシップスは、ブロムとミシスクワを結ぶワイン・ルート外部リンクタイトルe沿いには、20軒のブドウ園。美しい紅葉を眺めながらのサイクリングツアーは4種類。またワイン試飲は数え切れないほどあります。

ニュー・ブランズウィック州:カナダでも屈指の紅葉狩りスポットがあり、秋を彩る美しい景色が堪能できます。

  • マウント・カールトン州立公園外部リンクタイトルeには、東海岸諸州の最高峰カールトン山があります。山を登ると、1000万本以上の木々が広がる見事な景色が燃えるような赤、オレンジ、黄に染まり、秋を満喫できます。
  • 2021年秋にファンディ・トレイル・パークウェイ外部リンクタイトルeが竣工すれば、この素晴らしい公園を隅々まで楽しむことができます。とりわけ、木々が鮮やかな紅葉をまとうころは、忘れ得ぬ光景を目にするはずです。ファンディ湾のきらきらと輝くブルーを背景に、紅葉の美しさがますます際立ちます。
  • ミスクー島の泥炭湿地は、8つの湿地で構成され、島の45%を占めています。この湿地帯が秋になると一斉に燃えるような赤に染まります。ところどころに解説板を設置したボードウォークを歩けば、湿地の見事な紅葉をバックに写真撮影が楽しめます。

 

オンタリオ州:壮観な断崖のハイキング、州立公園の散策、多彩な島々へのクルージングなど、あらゆるシーンで思い出の写真をオンタリオの紅葉が彩ります。

ノバ・スコシア州:秋は絶景。州内の公園や緑地を燃えるような色彩に染まります。

国立公園:カナダの紅葉狩りを特等席で楽しむのなら、国立公園がお薦めです。

  • アルバータ州には、広大な大自然の中に氷河や湖、滝、山、深い渓谷が点在するジャスパー国立公園外部リンクタイトルeがあります。ここでは、見事な紅葉を眺めながらハイキングやカヌー、温泉まで堪能できます。
  • マニトバ州のライディング・マウンテン国立公園外部リンクタイトルeでは、夜はテントでのんびり過ごし、日中はクリアレイクの水しぶきを浴び、砂浜でアクティブに過ごすことができます。友達や家族とのピクニックで大活躍するのが、テントとキャビンを足して2で割ったような「オテンティック外部リンクタイトルe」という新しい宿泊設備。ウッドデッキもあるので、紅葉はもちろん、夜はオーロラ観賞を楽しむ拠点にもなります。
  • オンタリオ州のトレント・セバーン水路国定史跡外部リンクタイトルeでは、林業の町、農村、先カンブリア時代から続く壮大なカナダ楯状地の姿を訪ね歩き、秋の紅葉に染まった湖岸の風景が楽しめます。
  • ケベック州のフォリヨン国立公園外部リンクタイトルeは、海で、断崖で、森で楽しむ多彩な体験が揃っています。海の植物や野生動物に出会うシュノーケリング、アザラシの生態ウォッチング、ホエール・ウォッチング、そして秋ならではの紅葉狩りなど楽しみはさまざま。
  • ニュー・ブランズウィック州のクーキボーウアック国立公園外部リンクタイトルeは、アカディアン・コースト沿いにあり、秋とともにさまざまな木々が生い茂る森が海辺の湿地や砂浜を紅葉で鮮やかに彩ります。また、この公園は星空保護区に指定されていて、夜になると文字どおり降るような星の夜空が楽しめますが、秋にはそんな星空を背景に美しい紅葉も満喫できます。