ある先住民の神話では、かつて巨大なタートル(亀)の甲羅の上に人間の世界を作ったと言われており、先住民にとって亀は生命の象徴でした。 彼らは北米大陸全体からパナマ辺りまでの大地を昔から「タートル・アイランド」(亀の島)と呼んでおり、先住民のシェフは、このタートル・アイランド全体を舞台にレシピを作り出しています。
歴史的には、先住民の食は、インカ帝国へと至る交易ルートで触発されて発展したと考えられます。実際、何千年にもわたって先住民の食を支えてきた豆、カボチャ、トウモロコシの“三姉妹”にまつわる物語は、交易ルートの随所に共通して見られます。
こうした先住民の食に改めて光を当てることは、先住民のシェフにとって非常に大切な活動です。先住民社会では語りや物語による口頭伝承が基本だったため、かつて食べられていた料理や調理法を長老らから聞き取る必要があるのです。
実際、文書に残されていないものの、作家のロビン・ウォール・キマーラーによれば、収穫や料理の基本原則は、次のように今に脈々と受け継がれています。
・手に入れる前に許しを請う
・その答えに従う
・必要な分だけ手に入れ、与えられたものだけとする。
・丁重に扱う。手に入れたものを無駄にしない。
・分け合う。
・与えられたものに感謝する。
・手に入れる前に許しを請う
・その答えに従う
・必要な分だけ手に入れ、与えられたものだけとする。
・丁重に扱う。手に入れたものを無駄にしない。
・分け合う。
・与えられたものに感謝する。