クリスマスシーズン、きらびやかに光るイルミネーションは、子どもの頃に戻ったかのようなワクワク感をよみがえらせ、どんな人も楽しい気分にさせてくれます。この時期、BC州各地でまばゆいディスプレイや楽しいイベントが行われ、大変な盛り上がりに。ここでは、人気都市でクリスマスシーズン過ごした人たちから寄せられた、素敵なストーリーをシェアします。
ビクトリア
ビクトリア市内では、あちこちで恒例のクリスマス・イベントが開催されます。クリスマスギフトが並ぶパブリック・マーケットや、ジンジャーブレッド・ショーケース、光あふれるクレイダーロック城やフェアモント・エンプレスなどは必見ポイント。夜には建物自体がクリスマスツリーのようになるBC州議事堂を眺めながら、インナーハーバーをそぞろ歩くのもおすすめです。
もちろんブッチャート・ガーデンも12月上旬から1月上旬までクリスマス一色に。園内は、リースやガーランド、名曲「クリスマスの12日間」から連想されるシーン、いたるところに灯るライトの数々によって装飾され、きらびやかなスケートリンクやメリーゴーラウンドも登場。ホットチョコレートやジンジャーブレッド、クリスマス限定の料理が味わえ、クリスマスキャロルやブラスバンドの演奏も流れ、気分は最高潮に!
バンクーバー
12月上旬から1月上旬まで行われるバンデューセン・フェスティバル・オブ・ライトは、必見イベント。広大なバンデューセン植物園が100万個以上のライトで埋め尽くされ、その光が湖や池に反射してまるで妖精の庭のように輝く様子を見ることができます。
メリーゴーラウンドに乗り、サンタクロースと一緒に写真を撮り、リビングストーン・レイクのライトショーを見て、暖炉のあるラウンジのスペシャル・ドリンクで暖まり・・・と、この季節ならではの楽しみが満載。チケットは、当日並ばずに入園できるオンライン購入がオトクでおすすめで
オーロラ・ウィンター・フェスティバルは、フォールス・クリーク奥にある広場コンコルド・パシフィックで、11月下旬から12月いっぱいまで行われるイベント。会場内には、きらびやかなイルミネーションがあふれ、不思議なキャラクターやユニークなサンタクロースのワークショップ、スケートリンクなどが登場。まるで北極の秘密の村のような雰囲気に。露店や乗り物、エンターテインメントも満載です。
甘党の方は、キャンディ・タウン・フェスティバル(11月24日)へ。サンタクロースに出会ったかと思えば、踊るジンジャーブレッドや氷の女王のような不思議なキャラクターがウロウロ、そんな中をクリスマスキャロルの合唱隊が通り過ぎる・・・イエールタウンの街角が、なんとも楽しいテーマパークとなります。クラフトなどが並ぶクリスマス・マーケットも充実しており、大人気のキャンディー小屋では、キャンディケバブの実演販売も。このイベントは、イエールタウン・ビジネス振興会が無料で実施するもので、BCチルドレン・ホスピタル、スターライト・チルドレン基金、そしてロータリー・クラブへの寄付も募っています。
2010年冬期オリンピックの聖火台が置かれたジャック・プール・プラザでは、11月下旬から12月下旬にかけて、バンクーバー・クリスマス・マーケットが開催されます。これはドイツのクリスマス・マーケットにヒントを得て始まったイベントで、期間中にはドイツの伝統菓子やクラフトなどを売る80以上の露店が並びます。店を覗きながらそぞろ歩いたり、キラキラ輝くメリーゴーラウンドに乗ったり、36,000個のライトに彩られた9mもの高さがあるクリスマスツリーをくぐってみたり。クリスマス・ピラミッドにしつらえられたフライング・ステージでは、様々なショーも繰り広げられます。
雪の中でのクリスマス体験を求めるなら、グラウス・マウンテンへ。ロープウェイ「スカイライド」に乗って山頂までいけば、そこでは期間限定特別イベントピーク・オブ・クリスマスが繰り広げられています。およそ743㎡のアイス・スケート・リンク、森を抜ける光の道マジカル・ライト・ウォーク、サンタのワークショップやトナカイのソリ、そしてジンジャーブレッド・ビレッジなどが楽しめ、まるで楽しい北極といった雰囲気。もちろん、冬の間中人気のスライディング・ゾーン(ソリ滑走場)やジップライン・ツアーもお忘れなく。
スタンレー・パークのブライト・ナイトも、小さな子どもたちが毎年楽しみにしているにんきイベントです。公園の常緑樹に300万個のライトを使ったイルミネーションが施され、その中をミニチュア列車が走り抜けます。ライブ・エンターテインメントやサンタとのふれあいイベントも開催。入場料の一部や会場で集められる寄付金は、火災被害者救済のための基金に送られます。
ノース・バンクーバーにあるキャピラノ・サスペンション・ブリッジ・パークでは、毎冬恒例のイルミネーションとともに、キラキラと輝く森に迷い込んだような、キャニオン・ライトというイベントが開催されます。全てが輝く景色のもと、人気の長い吊り橋やクリフウォーク、ツリートップ・アドベンチャーといったアトラクションを体験してみては。期間中には、クリスマス・ライブ・ミュージックや光のショー、宝探しゲームなどのアトラクションも楽しめます。
バンクーバー郊外のラングレーでは、このエリア最大のインドア・クリスマスイベントGLOWが開催されます。巨大な会場内には100万個のライトが輝き、世界各地の街角が再現され、クリスマス・マーケットや、屋台、LEDブランコ、光いっぱいのミニ列車、風船のトナカイなど、様々なコーナーが楽しめます。お酒を出すバーなど、大人向けのスペースも充実。もちろんサンタクロースも待っています。
ウィスラー
ウィスラーは北米一のスキーリゾートとして、多くの人に支持されていますが、麓にあるウィスラー・ビレッジは、ノンスキーヤーにもファンが多い素敵な場所です。歩行者専用に整備された道沿いにお店やレストランが軒を連ねており、散策するだけでも楽しくなる雰囲気。とりわけクリスマスシーズンには、全体が雪で覆われ、イルミネーションが輝き、美しさは倍増します。無料のクリスマス・イベントに参加したり、クラフト・マーケットを覗いたり、暖房の効いたレストランのパティオで行き交う人を眺めたり。チュービングや、スノーシュー、アイス・スケート、ジップラインといったアクティビティもすぐ近くで楽しめます。
ハリソン・ホット・スプリングス
ハリソン・ホット・スプリングスの先住民は、毛深く不格好で、意のままに姿を消すこともできる不思議な生き物「サスカッチ」について長く伝承してきました。現在もこの地の人々は、サスカッチの目撃情報があった場所を「サスカッチ・トレイル」と呼び、また夏には「サスカッチ・デイ」というお祭りを設け、その存在を語り継いでいます。11月下旬から1月下旬にかけて行われるライト・オン・ザ・レイクも、そんなサスカッチ・イベントのひとつ。様々なクリスマスイルミネーションと合わせ、サスカッチが主役のオリジナルストーリーをモチーフにしたディスプレイも登場します。
バーカービル歴史公園
BC州北部のバーカービルで、1862年にタイムスリップして、伝統的なクリスマスを体験してみませんか。ここはかつての集落を再現した歴史村で、国定史跡にも登録されているところ。12月中旬には、特別なビクトリア時代の伝統のクリスマスというスペシャルイベントが開催されます。サンタクロースと写真を撮り、ソリに乗って雪景色のストリートを通り抜けたり、古い民家で作られた焼き菓子をほおばったりと、素朴な楽しみが満載。チャールズ・ディケンズの小説「クリスマスキャロル」の朗読も行われます。
クリスマスは、お祝いするとともに自分を省みる時でもあります。イルミネーションを楽しみ、特別な思い出を作ると同時に、チャリティーや善意、親善、寄付、家族といったことの意味について、改めて考えてみては。