美しい自然が満喫できると評判のサスカチュワン州。実はこの州には2つの顔があり、素晴らしい大自然の故郷という側面に加え、エンターテイメントや文化的な名所、美味しい料理があふれる都市としての顔もあります。
多彩なフェスティバルから美味しい料理まで、サスカチュワン州の街をとことん楽しむプランをご紹介します。
大都市で食べ歩き・飲み歩き
その都市の素晴らしさは「食」で決まるという人もいますが、サスカトゥーンにとって、それは誉め言葉です。
サスカチュワン州最大の都市であるサスカトゥーンにあるエイデン・キッチン&バー。このレストランのシェフ、デール・マッケイはケーブルテレビ番組「トップ・シェフ・カナダ」のファーストシーズン優勝者で、彼の食への愛情がすべての料理に注ぎ込まれています。ニョッキやバーガー、鶏のむね肉などをおしゃれに仕上げた心安らぐシンプルなメニューが並びます。店名に「&バー」と付いているのも重要な意味があり、カクテルのプロが作った特別なカクテルが楽しめます。
この他にも地元で愛されているレストランといえば、地元の食材を使ったフランス料理が味わえるトラッフルズ・ビストロ、また、ラス・パラパスではトロピカルな雰囲気の中で素晴らしいメキシコ料理が味わえます。美味しい農産物、海の幸や山の幸など地元ならではの特産品が集まる素晴らしいファーマーズ・マーケットも開催されています。
サスカチュワン州都のレジャイナにある、絶対に立ち寄りたいお店、ラ・ボデガ・タパス・バー&グリルでは美味しいラテン・アメリカ料理がいつでも味わえます。週末のショッピングの前にブランチで訪れる、あるいはディナーでタパスを味わった後、夜の町へ繰り出しましょう。
主にエスニック料理が人気の傾向にあり、キャラウェイ・グリル・インディアン・ビストロやイタリアン・スター・デリがトリップアドバイザーのレストラン・ランキングの上位を占めています。
美味しいビールを味わうなら、レジャイナで25年の歴史があるブッシュワッカー・ブルーパブです。ここは多くの人々からカナダでナンバーワンのブルーパブとして愛されています。パブの壁には元オーナーの幽霊が住んでいると言われていますが、ビールやレジャイナ・ペールエール、シェリルズ・ブロンドを1、2杯飲めば、すぐにくつろげるでしょう。
至る所にあふれるアートや文化にアウトドアをプラス
食事と食事の合間には、サスカチュワン州の各都市にある、見る価値ありのたくさんのアート&文化の名所を訪れましょう。退屈している暇はありません。
レジャイナではワスカーナ・センター公園を散策してみましょう。2,300エーカー(約4,050㎡)の広さを誇るこの公園では、ウォーキング・トレイルやドラゴンボート・レース、ピクニックやバードウォッチングが楽しめ、都会の中で自然を満喫することができます。そして、公園の一番の見どころは公園の端々に建つ文化施設の数々です。州の歴史に触れることができるサスカチュワン州議事堂や、世界中から集められた作品を鑑賞できるマッケンジー・アート・ギャラリー、180点もの体験型展示があるサスカチュワン・サイエンス・センター、 そして、サスカチェワン州の生物学的多様性や先住民の豊かな歴史、恐竜に関する展示が多数あるロイヤル・サスカチェワン博物館にも訪れてみましょう。
RCMPヘリテージ・センターに立ち寄らずして、レジャイナを訪れたとは言えません。ここは伝説的な王立カナダ騎馬警察の豊かな歴史をさまざまなアートやマルチメディアで紹介しています。
舞台芸術を楽しむなら、人気のグローブ・シアターや、年一回開催されるサスクテル・サスカチェワン・ジャズ・フェスティバル、レジャイナ・フォーク・フェスティバルに出かけ、ローリン・ヒルやメトリック、キャット・エンパイア、サム・ロバーツ・バンドのようなパフォーマンスに合わせて踊るのも素敵な過ごし方です。
サスカトゥーンの都市近郊にある小さなオアシス、ミーワシン・バレーには公園や野生動物が住む保護地区に35マイル(56.3㎞)におよぶトレイルがあり、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、さらにはスキーでも楽しめます。
文化に触れるなら、サスカトゥーンのダウンタウンへ向かいましょう。カナダ・ウクライナ博物館に立ち寄り、サスカチュワン川を背景にシェイクスピアを演じる俳優を見学した後は、サスカトゥーンで最も古い都市のひとつでおしゃれな地区、リバーズデールを歩いて歴史に触れましょう。
街の南端にある州最大の人類史博物館、サスカトゥーン西部開拓博物館まで出かけてみましょう。100年前の新興都市の生活を体験することができます。北部にあるワヌスケウィン・ヘリテージ・パークに向かえば、さらに昔にタイムスリップできます。6000年前の遺跡発掘現場を見学し、先住民の歴史や伝統を学べます。