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カナダの食シーン

カナダの食シーン

食欲をそそるカナダの食シーン。年間を通じてグルメファンを集める食の体験は世界的に定評があります。 現代風の先住民料理あり、新鮮な地元産食材にこだわった料理あり、ビーガン料理ありと、常に食への熱いこだわりを持ち続けるカナダ。さまざまな街を訪ねているうちに、きっとあなたも食への興味が高まるはず。

ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー
太平洋、緑豊かな森、肥沃な渓谷に囲まれたバンクーバーは、新鮮な地元産の海の幸、山の幸にこだわった食の聖域と言えます。

スワロー・テイル・外部リンクタイトルeツアーズ外部リンクタイトルeでは、シェフからきのこ狩りのプロまで、食の専門家と手を組み、BC州の知る人ぞ知る食の話題にスポットライトを当て、こだわりの食体験を提供しています。パンデミック中に同社は、バーチャル食材採集講座外部リンクタイトルeという企画を立ち上げました。これは、サステナブルな野生の雑草や栄養豊富な植物から、海藻や甲殻類など健康にいいスーパーフードまで、あらゆる食材探しに取り組む講座です。また、メイティ(先住民とヨーロッパ人の間に生まれた子孫)のハーブ専門家ロリ・スナイダーを講師に迎え、野生の食べられる植物や薬用植物に関する講座もあります。

・バンクーバーからフレイザーバレーにかけての地域は肥沃な大地が広がる食の宝庫。それだけにシェフやレストランオーナー、グルメ愛好家が一目置いています。バンクーバー市内・周辺部の11の自治体が共同で「ウエストコースト・フード外部リンクタイトルe」というプロジェクトを立ち上げ、地域ベストを謳う食体験を提供しています。同プロジェクトのポータルサイトは、食に興味のある人々(つまりすべての人々)に向けて、バンクーバーやフレイザーバレーの豊かな食の伝統を支える多彩な人々、場所、食材への愛にあふれています。 

・バンクーバーから車で20分。サレーに新たに誕生したスパイス外部リンクタイトルe外部リンクタイトルeトレイル外部リンクタイトルe沿いには、サレー市内全域のエスニック料理やエスニック系食材が点在しています。自ら地図と標識を頼りに同トレイルを周遊すれば、ケララ・キッチン外部リンクタイトルe(南インド料理)、ディ・レゲエ・カフェ外部リンクタイトルe(カリブ料理)、テイスト・オブ・アフリカ外部リンクタイトルe(アフリカ料理)など、30軒以上のレストランやカフェ、ショップを巡ることができます。スパイスをたっぷり効かせた風味豊かな味が楽しめます。

オンタリオ州トロント
カナダ随一の多彩な食シーンが広がるトロント。市内には想像を絶するほどのエスニックフードのスポットがあり、国際色豊かなトロントらしい風景に彩りを添えています。

・手ごろな価格帯ながら本場の味が揃い、国際的な雰囲気が漂うケンジントン・マーケットには、レストラン、食料品店、雑貨店が並びます。ラスタ・ラスタ外部リンクタイトルeはジャマイカとイタリアンのフュージョン料理、ジャンボ・エンパナダス外部リンクタイトルeはミートや野菜を挟んだターンオーバー(チリ風パイ)、ダーティー・バード・チキン+外部リンクタイトルeワッフル外部リンクタイトルeは、西海岸風の栄養満点でクセになる味が自慢です。また、テイスティ・外部リンクタイトルeツアーズ外部リンクタイトルeは、同マーケットでガイド付きの試食ツアーを開催しています。

・トロントには、数え切れないほどカフェがあります。中にはコーヒー以外にも名物のあるお店もあります。ストレンジ・ラブ・外部リンクタイトルeカフェ外部リンクタイトルeは、大人気のコーヒーに、100%天然ハーブ、ボタニカル、薬用キノコなど、ボタニカル系のフレーバーやトニックを組み合わせた独特のメニューがあります。アンティッカ外部リンクタイトルeでは、絶品のアルメニアコーヒーと、圧巻のレコードコレクションが自慢。プレスブックス、コーヒー&外部リンクタイトルeバイナル外部リンクタイトルeでは、極上の淹れたてコーヒーの味に、懐かしの中古書籍やVHSビデオ、レコードが雰囲気を盛り上げます。 

・料理の腕を上げたい人にもトロントはぴったり。バーチャル料理教室、カクテル講座からサパークラブまで、多彩な食シーンがさまざまなニーズに応えます。アーバン・外部リンクタイトルeエイコーン外部リンクタイトルeが毎月開催しているバーチャル・ビーガン・サパークラブは、家族やデートのディナータイムを盛り上げるオンライン・ディナー・パーティーです。イータリー外部リンクタイトルeでは、イタリアンワインとチーズのテイスティングから、生パスタづくりのデモンストレーションまで、プライベートのバーチャル講座を実施しています。スシ・メイキング・フォー・ザ・外部リンクタイトルeソウル外部リンクタイトルeは、定番の巻き寿司づくり4種に挑戦します。 

ケベック州モントリオール
ボリューム満点のプーティン(フライドポテトにチーズとグレイビーソースをかけた料理)から、ヘルシーなビーガン料理まで、モントリオールの食シーンは、あらゆる味が見事に揃っています。 

・ヘルシーで味も満足、しかも環境に優しくて栄養満点の料理はいかが? モントリオールなら、中東、中華、イタリアン、その他の世界各地の味をヒントにした多種多様なビーガン料理が楽しめます。ユアン・外部リンクタイトルeベジタリアン外部リンクタイトルeは、伝統的な中華料理を肉抜きで見事な逸品に仕立て上げる代替肉の殿堂です(例えば、ビーガン叉焼、ビーガン・エビ、ビーガン餃子など)。リトル・イタリーにあるベルディ外部リンクタイトルe外部リンクタイトルeモントリオール外部リンクタイトルeは、ハンバーガーやフライドチキン、パスタなど、ちょっとほっとする家庭の味が人気ですが、肉はまったく使っていないというから不思議。ファラフェル・サン・外部リンクタイトルeジャック外部リンクタイトルeは、栄養たっぷりの自家製ピタ、ビーガン・シシタオク(本来はタレに漬け込んだ串焼きチキン)、各種ビーガン・サンドイッチなど、主にビーガンの中東料理を提供しています。

・1950年代のケベック州発祥の料理、プーティン(地元の俗語で「ごたまぜ」の意)は、フライドポテトにチーズカードとグレイビーソースをたっぷりかけた満足度の高い料理です。 今やプーティンは世界中で見つけることができますが、モントリオールではまだ足りないくらい。それほどの人気メニューで、各店がそれぞれに独自の工夫を加えています。筆頭に挙げたいのは外部リンクタイトルe・ガルド・モンジェ外部リンクタイトルe。シェフ対決番組『アイアン・シェフ・アメリカ』でカリスマシェフのボビー・フレイを破ったチャック・ヒューズが手がけるロブスター・プーティンが人気のおしゃれなレストランです。プーティンビル外部リンクタイトルeはその名のとおり、手づくりプーティンキットも含め、あらゆるプーティンが評判のお店です。そして外部リンクタイトルe外部リンクタイトルeバンキーズ外部リンクタイトルeもプーティン人気店。定番のプーティンに、ホットドッグ、マック&チーズ、スモークミートなど魅力的なトッピングが選べます。

アルバータ州エドモントン
地元産食材とオリジナリティあふれる料理で定評あるエドモントンの食シーンは、いつも人々の間で話題になっています。

・エドモントンを拠点にするフロム外部リンクタイトルe・ザ・外部リンクタイトルeワイルド外部リンクタイトルeは、近隣の北方林やノース・サスカチュワン川沿いのガイド付き散策ツアーを開催しています。散策中、食べられる野生植物や食用キノコの見分け方、さらには家庭料理への応用方法も伝授します。ツアーの締めくくりは、同社が保管している食材の試食会です。

・新興のソーシャルエンタープライズ(収益を上げながら社会問題解決に取り組むビジネス)であるエドモントンイーツ外部リンクタイトルeは、地元の家庭と食の専門家を結び、交流促進、経済発展の支援、エドモントンの地元にある多様な遺産に対する住民の理解促進を目的に、文化啓蒙の食体験を実施しています。

ゲットクッキング外部リンクタイトルeは、オンライン形式や対面形式の多彩な料理教室を開催し、世界中からグルメファンの注目を集めています。この料理教室は、さまざまな食のパイオニアを講師に迎えています。その1人、マイ・ニューイェンは、料理対決番組『マスターシェフ・カナダ』にも出場したことがあり、自ら経営するレストランのビエラ外部リンクタイトルeや餃子販売店グルマイ・外部リンクタイトルeダンプリングス外部リンクタイトルeは、地元の人気店です

アルバータ州カルガリー
常に話題に上るカルガリーの食シーン。おしゃれな料理や伝統の味は、美しい景色を見渡す店のロケーションとも相まって人気を集めています。お薦めスポットをご紹介しましょう。

・カルガリーの人気カクテルラウンジ、シェルター外部リンクタイトルeは、毎月ミクソロジー(さまざまな材料の混ぜ合わせを追求するカクテル技法)教室を開催しています。カクテルやスピリッツの理論・歴史を学び、ステア、マドル、シェイク、スモークといった技法を身につけることができます。90分の講座中には、3種類のカクテルづくりに挑戦する実習も。しかも、特別な賞を受賞したベストカクテルです。雰囲気のある店内で、見事なテクニックから生まれたカクテルを堪能したいときは、ベティ・ルウズ・外部リンクタイトルeライブラリー外部リンクタイトルeへ。1920年代の禁酒法時代のもぐり酒場やパリの街にあふれた「失われた世代」を彷彿とさせる隠れ家的な店内で、各種ドリンクを味わえます。

・「シーザー」というカクテルが発明されたのは1969年のこと。生み出したのは、往時のホテル、カルガリー・イン(現・ザ・ウェスティン)のレストラン支配人、ウォルター・チェルでした。チェルが考案したオリジナルのシーザーは、スパイシーさと力強さが特徴。レシピは、ウォッカ、ホットソース、ウスターソース、クラマトジュース(ハマグリエキスとトマトジュースを合わせたもの)をミックスしています。ザ・ウェスティン・カルガリーのリキッド外部リンクタイトルe外部リンクタイトルeラウンジでシーザー外部リンクタイトルeを味わいながら、歴史に想いを馳せるのも趣があっていいものです。ちなみに同ラウンジのシーザーはスモーキーなフレーバーをつけるために桜チップを加えています。

・高さ191メートルのカルガリータワーにある回転式展望レストラン、スカイ360外部リンクタイトルeでの食事も特別な体験になります。上質なレストランとして知られる同店。アルバータ州、BC州、オンタリオ州の農場から直送された食材で生み出される豊かな味わい。そして眼下に広がる街の絶景が雰囲気を盛り上げます。

マニトバ州ウィニペグ
ウィニペグの食シーンを見て歩くだけでも旅の価値があります。食欲をそそるレストランの数、実に1,000軒以上がひしめいています。ウィニペグで、本格的な食が堪能できるスポット巡りをしてみませんか。

フィースト・カフェ・外部リンクタイトルeビストロ外部リンクタイトルeでは、カワカマス、バイソンのリブ、バノックがお薦め。同店のオーナーシェフは、ペグイス族の出身で、家庭誌『Canadian Living』や食専門テレビ局「Food Network Canada」などの主要メディアでもたびたび登場しています。どのメニューも、私たちの食のために命を犠牲にしてくれた植物や動物への敬意が感じられ、絆づくりや物語の紹介を何よりも大切にしています。食事ならバノック・ピザやバック・トゥ・バイソン・チェダー・バーガーがお薦めです。本場の味をぜひ。

・ウィニペグの歴史ある商業取引地区。この一帯は、わずか30のブロックの中にレストランやバー、カフェが50軒以上もひしめいています。お薦めは、カーナバル外部リンクタイトルe(ブラジル式BBQ)、アクロス・ザ・ボード・ゲーム・カフェ外部リンクタイトルe(コーヒー、ボードゲーム)、エイコーン・カフェ外部リンクタイトルe(おいしいビーガン料理)。 商業取引地区のガイド付き食べ歩きを楽しみたいなら、ソンシナが提供するホップス・アンド・ヒストリー・ツアーがあります。 

・レッド川とアシニボイン川の合流地点にあるザ・フォークスは、6000年以上の歴史の中で、先住民、ヨーロッパの毛皮貿易商、スコットランドからの入植者、そして何万人もの移民が集まってきた歴史的な場所です。現在も、この地区は娯楽、ショッピング、たくさんの飲食店が建ち並び、人々の集いの場として賑わっています。ザ・外部リンクタイトルeコモン外部リンクタイトルeは、いつも賑やかなワインとビールが楽しめるお店。ネオン・外部リンクタイトルeコーン外部リンクタイトルeは、メープル・ウィスキー・バター・ピーカンや地元産ハニー&ラベンダーなど自家製フレーバーから選ぶアイスクリームセットが人気。ヌーバーガー外部リンクタイトルeは、放し飼い・牧草飼育牛のビーフパテにこだわったハンバーガーで愛されています。

ノバ・スコシア州ハリファックス
ノバ・スコシア州といえば、新鮮なとれたてロブスターで有名ですが、おいしいものはほかにもあります。ハリファックスでグルメ(やお酒好き)が集まるスポットをご紹介します。

・ハリファックスから車ですぐのファンディ湾には、栄養豊富なダルスという紅藻類の海藻が豊富に自生しています。 ダルス外部リンクタイトルeは、そのまま食用にできるほか、フレーク状、パウダー状にしたり、石鹸に練り込んだりする形で利用されています。 市内のファーマーズ・マーケットや食料品店で見かけたら、ぜひお試しを。

・「ポムリエ」という言葉を聞いたことがありますか? リンゴ酒のエキスパートのことを、ソムリエにならってポムリエと呼びます。なお、りんご酒は英語でサイダー(フランス語でシードル)と言います。このポムリエ、なんとカナダ全土でもわずか2人という、珍しい存在です。1人は、チェーン・ヤード・外部リンクタイトルeサイダー外部リンクタイトルe総支配人のニック・マクダウン。彼が主催する「ハンドピックド:ポムリエ・ペアド・テイスティング(Hand Picked: Pommelier Paired Tasting)外部リンクタイトルe」は、試飲を楽しみながら、100%ノバ・スコシア産サイダーを極めることができます。

コンパス・外部リンクタイトルeディスティラーズ外部リンクタイトルeとハリファックス・シタデル協会は先ごろ、「レイズ・ユア・スピリッツ・ツアー&テイスティング外部リンクタイトルe」でパートナーシップを結び、アルコールの歴史が学べる魅力いっぱいのツアーを開催しています。かつてのイギリス軍でのアルコール利用法を学ぶほか、コンパス・ディスティラーズの樽熟成室の見学、3種類のオリジナルスピリッツの試飲が楽しめます。