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スキー王国と呼ばれる理由

スキー王国と呼ばれる理由

カナダ人にとって山は身近な存在。冬になると、世界でも極めて安定した降雪量に支えられ、山々は白銀の世界に一変します。それだけにスキー王国と呼ばれるのも、うなずけます。ところでカナダのスキーシーンが世界的に有名なのは、単に安定した降雪量や優れた雪質だけではなく、各リゾートの質の高さ、多彩さ、充実度、そして定評ある顧客サービスも挙げられます。

© SkiBig3

世界的な評判の高さ:カナダには世界屈指のスキーリゾートがいくつもあります。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ウィスラーのウィスラー・ブラッコム外部リンクタイトルeは、北米最大のスキーエリアで、2010年のバンクーバー冬季五輪外部リンクタイトルeでは、アルペンスキー競技の会場となりました。ビッグ・ホワイト・スキーリゾート外部リンクタイトルe(BC州ケロウナ)は、広大なゲレンデで知られ、現地のほぼすべての宿泊施設がスキーを履いたまま入退場できるスキーイン・スキーアウトに対応しています。サンシャイン・ビレッジ外部リンクタイトルe(アルバータ州バンフ)は、営業期間が11月から5月までと、非氷河エリアとしてはカナダ最長のスキーシーズンが楽しめるリゾートです。レベルストーク・マウンテン・リゾート外部リンクタイトルe(BC州レベルストーク)は、ヘリスキー外部リンクタイトルeが楽しめるリゾートとして有名です。2023平方キロ以上という広大なゲレンデがあるほか、リフト頂上からスキーセンターまでの標高差は実に1713メートルと、北米トップを誇ります。


ご存知ですか:ヘリコプターで頂上に向かい、スキーで滑り降りるヘリスキーはカナダで誕生外部リンクタイトルeしました。1965年にBC州のコロンビア山脈の山奥にヘリコプターで向かい、そこでスキーを楽しんではどうかとアイデアを出したのがきっかけでした。

極上のスキー環境:スキーヤーの間では伝説的な存在のブリティッシュ・コロンビア州。スキー場の数では他州を圧倒しています。ウィスラー・ブラッコムのほか、クートニーロッキーを抜けるパウダー・ハイウェイ外部リンクタイトルeを走ると、さらに8つの有名スキーリゾートがあります。奥まったエリアには、手つかずのまっさらな雪に囲まれたバックカントリーのロッジが多数あります。アルバータ州には、カナダで最も長くスノーシーズンが楽しめるカナディアン・ロッキーがあります。また屈指のゲレンデ晴天率を誇ります。ここには、「スキー・ビッグ3外部リンクタイトルe」とされるバンフ・サンシャイン・ビレッジ外部リンクタイトルeレイク・ルイーズ・スキー・リゾート外部リンクタイトルeマウント・ノーケイ外部リンクタイトルeがいずれもバンク国立公園外部リンクタイトルe内にあり、1988年のカルガリー冬季五輪の会場としても利用されました。トラック並みの大きさの無限軌道車を使った雪上車もさまざまな場所で利用でき、手つかずの新雪が積もった自分だけのエリアまで運んでもらうことも可能です。一方、東海岸に目を転じると、ケベック州には、ローレンシャン山地のチャーミングなリゾート、モン・トランブラン外部リンクタイトルeがあります。町は小さなヨーロッパの町を彷彿とさせますケベックシティ北部のマッシフ・ド・シャルルボア外部リンクタイトルeは、カナダ東部で最大の最大標高差を誇ります。また、オンタリオ州にあるブルーマウンテン・リゾート外部リンクタイトルeは、スノーチュービングやスケート、スノーシューなどスキー以外のアクティビティを求める家族連れに人気です。

© SkiBig3


ここに挙げたスキーリゾートを始め、カナダの各スキーリゾートでは、2022/23年のスキーシーズンたけなわです。カナダならではの素晴らしいパウダースノーのゲレンデを楽しむためのポイントをいくつかご紹介します。

今シーズンのポイント:カナダのスキーリゾートでは、スキーファンが素晴らしい冬の休暇をとことん楽しめるように全力を上げて取り組んでいます。2022/23年のスキーシーズンは、最新の高級施設から爽快なアトラクションまで、新鮮な空気と最高のゲレンデを求めて集まってくるファンにとって多彩な魅力にあふれています。

  • BC州レベルストークでは、高級ホテル、ザ・ロッジ・アット・カボット・レベルストローク外部リンクタイトルeの建設が進められています。周囲のモナシー山脈・セルカーク山脈は、「世界のヘリスキーの中心地」として知られています。開業予定は2024年。スイートを含む客室数150室、オールシーズン対応の屋外プールとホットタブ、スパ、ゴルフコースが完備されているほか、ゴンドラまでスキーですぐという絶好のロケーションです。
  • ノバ・スコシア州のケープ・スモーキー外部リンクタイトルeは、山から海までスキーができるリゾートとして1970年代からスキーファンを集めています。新たな経営母体となったのを機に1億ドルの改修工事を進めており、1年を通じて楽しめるアウトドア・リゾートをめざしています。ここでは、アトランティック・カナダ初にして唯一のゴンドラを始め、そりやチュービング、バックカントリー・スキー、スノーシュー、ヘリスキーまで多彩なアクティビティが楽しめます。2022年には、世界的に知られるカボット・トレイル沿いに初のブリュワリーがオープン。また、山頂には、地上30メートルの空中散歩が楽しめる北米初のツリーウォーク(森の中の木々の間に渡した空中通路の散策)が誕生しました。
  • BC州テラスでは、ノーザン・エスケープス・ヘリスキーイング外部リンクタイトルeが、2020年後半にスキーナ山脈の自然豊かな場所に空路でのみアクセスできるウォーターフロントのロッジをオープンしました。収容人数は最大10人と小さなロッジです。文字どおり人里離れた隠れ家的なロッジから、手つかずの雪でスキーが楽しめます。さらに「レッドシール(技能証明)」認定を取得したシェフが腕を振るう5つ星料理、星空観察、屋外ホットタブなどが揃っています。
  • アルバータ州カナナスキス、カナディアン・ロッキーの高地にあるフォートレス・マウンテン・リゾートでは、創業50年で最大の再開発プログラムが進行中で、目玉となる新たなリフトやロッジの登場に大きな期待が集まっています。再開発プログラム中も同リゾートでは、未圧雪の雪山を雪上車(CAT)で登って新雪を堪能するキャット(CAT)スキーが楽しめます。


バリアフリー:スキーには、心身の健康にも効果があり、カナダの各スキーリゾートは、誰もが分け隔てなく参加機会を与えられるべきだと考えています。そこで、さまざまな障害のある方々でもスキーを楽しめるリゾートをご紹介します。


将来を見据えて:カナダのスキーリゾートはサステナビリティにも積極的に取り組んでいます。カナダ全国の山々で環境保護の取り組みが展開されています。

  • アルバータ州ジャスパーのマーモット・ベイスン外部リンクタイトルeは、ユネスコ世界遺産のジャスパー国立公園外部リンクタイトルeにあります。同リゾートは、国立公園管理局(パークス・カナダ)、連邦政府、コンサルティング会社との緊密な連携の下、絶滅の危機に瀕しているウッドランドカリブー(森林に暮らすトナカイ)など野生動物の生息環境拡大や、年1万トン以上の温室効果ガス排出量削減などのプロジェクトを通じて、環境の保全・改善に取り組んでいます。リゾート内のインターネットやウェブカメラの電源には太陽光発電や風力発電が利用されており、水は年間を通じて地下を流れる湧水が使われています。サステナビリティへの取り組みの詳細はこちらをご覧ください。
  • BC州ウィスラーのウィスラー・ブラッコム外部リンクタイトルeは、ゴミゼロ、脱炭素化、排出量ネットゼロの「ゼロ・オペレーティング・フットプリント」という意欲的な目標を掲げています。同リゾートの取り組みは順調に進んでおり、2000年以降、廃棄物を70%以上の削減しています。さらに、ピーク2ピーク・ゴンドラの下に再生可能エネルギーである小水力発電所を設置し、3000〜4000世帯を賄える電力に相当する年間およそ32ギガワット時の電力を送電網に戻しています。これはちょうどウィスラー・ブラッコムの年間エネルギー消費量に相当します。詳細はこちら外部リンクタイトルe
  • BC州バンクーバーのグラウス・マウンテン外部リンクタイトルeには、「アイ・オブ・ザ・ウィンド外部リンクタイトルe」という世界初の風力発電所があり、同州初の商用エネルギーソリューションとなっています。また、巨大風車を備えたタワーの上部には、カプセル型展望スペースのビューポッドがあります。毎年、リゾートの電力消費量の最大25%に相当する電力を生み出しています。高山用車両や排雪車は、カナダのスキーリゾートとしては初のバイオディーゼル燃料車を採用。冬期のゲレンデナイター設備を含む照明システムは現在、省エネ性能の高いLED照明への切り替えが進んでいます。絶滅危惧にある野生動物のための保護区もあり、20230平方メートルの保護生息区域に親を失ったグリズリーベア2頭が保護されています。ニシアメリカフクロウの野生復帰プログラム、ハチドリのグローバルな研究、BC州の野生動物が直面する課題への啓蒙プロジェクトなども実施しています。環境面・社会面のサステナビリティへの取り組みに関する詳細はこちら外部リンクタイトルeをご覧ください。
  • 2021年、ケベック州のモン・トランブラン外部リンクタイトルeは、幅広い分野でオーガニック認証サービスを手がけるエコサート・カナダのレベル3認証外部リンクタイトルeを州内企業として初めて取得しました。この認証は、サステナブル開発原則の採用とエコに責任を持った活動の導入を認証するものです。また、同リゾートでは、カルボン・ボレアルと提携し、宿泊利用によって発生する温室効果ガスを相殺するための機会をゲストに提供しています。さらに、気候変動問題への政策による大規模な解決策を求める企業、プロスポーツ選手、アウトドア愛好家が推進する「プロテクト・アワ・ウィンターズ・カナダ外部リンクタイトルe」という運動に、国内リゾートとして初めて参加しています。詳しい内容はこちら外部リンクタイトルe