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徒歩や自転車はもちろん、車椅子でも楽しめるカルガリー散策

徒歩や自転車はもちろん、車椅子でも楽しめるカルガリー散策

雄大なカナディアン・ロッキーを望むカルガリー。アルバータ州の南部に位置し、州の経済の中心地でもあるカルガリーは、カナディアン・ロッキーの玄関口とあって、アウトドアファンが引きも切らず訪れます。多くの観光客のお目当ては、カナダの国立公園第1号でユネスコ世界遺産でもあるバンフ国立公園や、カナディアン・ロッキー最大の国立公園であるジャスパー国立公園など、国立公園や史跡です。カルガリーの別名は「モーキンスツィス」(Mohkinstsis)。これは、先住民族ブラックフット族の言葉で「肘」を意味します。これは、カナディアン・ロッキーに端を発し、ボウ川に合流するエルボウ川の名称も、この「肘」(エルボウ)に因んでいます。そんな由来からもわかるように、この地には1万年以上も前から他の先住民族が定住していましたが、これに続いておよそ2000年前にブラックフット族もこの地で暮らし始めました。北米最大規模の都市型自転車歩行者専用道路網:実はこの街は、単なるカナディアン・ロッキーへの玄関口にとどまりません。カルガリーは、北米最大規模の都市型自転車歩行者専用道路網外部リンクタイトルeが整備されています。この街は、地元で親しみを込めて「カウタウン」(ウシの街)と呼ばれるほどカウボーイ文化が浸透しており、世界的に有名なお祭り「カルガリー・スタンピード外部リンクタイトルe」の開催地として、ロデオ大会や品評会など多彩な催しが企画され、毎年7月になると世界中から100万人を超える観光客が集まります。開催期間中は、街の中で車に乗っている人が少ないのも特徴です。実は、俳優でコメディアンのアンドリュー・フォン外部リンクタイトルeなど、地元愛にあふれる有名人も訪れるため、スターと出会えることを期待して車に乗らないのです。「生まれも育ちもカルガリー。この街が本当に好きなんです。カルガリーは人もいいし、いい場所もいっぱい。街がエネルギッシュなところも好きですね」とアンドリュー・フォン。写真家のJ・R・マクドナルド外部リンクタイトルeは「コーヒーと人と風景と文化なら、どこにも負けない」と言います。

Poppy Plaza Kelly Hofer - Tourism Calgary

街中に張り巡らされた道:街全体には、全長約1,000キロの地域独自の自転車歩行者専用道路や全長96キロに及ぶトレイルが張り巡らされています。ボウ川・エルボウ川沿いには、フィッシュクリーク州立公園、ノーズ・クリーク、ウエスト・ノーズ・クリーク、西部灌漑地区運河、グレンモア貯水湖周辺をつなぐ独立型(非車道併設型)の自転車歩行者専用道路があります。さらに、車道に設置された自転車専用レーンと、完全分離型自転車レーンは、合わせて全長290キロに達します。例えば、ロータリー/マタミー・グリーンウェイ外部リンクタイトルeは、街をぐるりと一周できる環状ルートで、総延長は138キロに及びます。確かなビジョンに裏打ちされた発展:カルガリーのトレイル網は、何十年も前から整備されており、1960年代には、複数の自転車歩行者専用道路を相互に接続したネットワークを構築する構想が生まれました。以来、この構想は、運輸技術学会の2017年交通計画委員会最優秀プロジェクト賞外部リンクタイトルeなど、数々の栄誉に輝いています。さらに、市の中心部を通る全長4キロの快適な遊歩道「リバーウォーク」も定評があります。カルガリーを訪れたら、こうした自転車歩行者専用道路でマップや標識を頼りに散策やサイクリングに出かけてみてはいかがでしょうか。初心者からエキスパートまで満足できる多彩なルートが用意されています。

さあ出発:カルガリーの多くの主要道(市中心部12 Avenue SW、8 Avenue SW、5 Street SWなど)には、自転車専用レーンが設置されています。詳しいルートについては、ダウンタウン自転車専用道外部リンクタイトルe情報&マップをご覧ください。また、アプリの(カルガリー市の自転車歩行者道&自転車専用道)もダウンロードできます。また、観光客も利用できるバイクシェアやキックボード(現地では「Scooter」と呼ばれます)シェアのサービスとして「Bird」と「Neuron」の2つがあります。自転車や電動自転車のレンタルサービスには、「Bow Cycle E-Bikes」と「Pedego Electric Bikes」があります。カルガリーの自転車専用道と車道(「ディアフット・トレイル」を除く)はすべて自転車での走行が可能です。電動キックボードは、自転車専用道、自転車歩行者専用道路のほか、歩行者の多くない歩道を走行できます。また、交通量の少ない車道も走行可能です。カルガリーの自転車歩行者専用道路網の多くの部分はバリアフリーです。車椅子利用者は、独立型(非車道併設型)の自転車歩行者道やトレイルが利用できますが、自転車専用レーンへの乗り入れは禁じられています。歩道をご利用ください。

Poppy Plaza Kelly Hofer- Tourism Calgary

市街地の自転車歩行者専用道路が楽しめる4つの地区
北米最大規模を誇る自転車歩行者専用道路とあって、ウォーキング、サイクリング、キックボード、スケートボード(冬期はスノーシューイングやタイヤの太いファットバイク)など楽しみ方はさまざま。美しい景色を眺めながら街を自由自在に移動し、アウトドアやカルチャー、グルメなどをとことん楽しめます。

➢ 自然豊かなボウネス公園で楽しむ四季の移ろい
ボウ川沿いに広がるボウネス公園外部リンクタイトルeは、戦前に整備された30万平方メートルの広大なオアシスで、週末には市民の憩いの場として人気を集めます。現在では、夏はSUPなどを楽しむパドラーに人気の浅瀬があります。冬期は結氷するため、スケート天国に。さらに園内には、水遊びができる子供用プール(水遊び場)、ティーハウス、子供向けトレインなどもあります。また、「クロキカール」(カーリングと、ボードゲームのクロキノールを合体させたオリジナルゲーム)にも挑戦できます。

 Scottsman Hill - Tourism Calgary

➢ イースト・ビレッジで満喫するアートと斬新な食
ブラックフット族伝来の土地の一部に当たるイースト・ビレッジ外部リンクタイトルe。今ではブティックやパブリックアート、地域色あふれる多種多様な飲食店が集まる賑やかなエリアになっています。

➢ ケンジントンで〝定番インスタスポット〟以外の魅力を求めて
カルガリーで、小さなエリアながら屈指の人気を誇るのがケンジントン。4ブロック×4ブロックほどの地区に、250軒以上のショップなどひしめいています。ここは充実のショッピングエリアであり、魅力的なパブリックアートや興味深い建築物が点在します。

➢ 多様性豊かな文化・景観が楽しめるプリンス島公園とチャイナタウン
カルガリーのダウンタウンに広がるプリンス島公園は、美しい景観に恵まれたオアシス。この公園を舞台に、カルガリー・フォーク・ミュージック・フェスティバルやカナダの建国記念日「カナダ・デー」の祭典などの有力イベントが目白押しです。公園のすぐ隣がチャイナタウン。歴史ある遺産や広々としたオープンスペース、アジア色あふれる街並みや建築物など、特色ある文化地区となっています。