深夜、真っ暗な闇の中で根気強くオーロラの出現を待ちましょう。目の前に現れるオーロラは、カーテンのようにゆらゆら動いたり、ふわっとした光が夜空に広がったり、色もその時々によって違います。オーロラは、電気を帯びた粒子が太陽から放出されて地球に到達し、高度100~500キロあたりで分子や原子にぶつかることで発生します。この時、どのぐらいの高さで何とぶつかるかによってオーロラの色は緑や赤、あるいは紫がかったピンクになります。
そんな神秘の光が突然、爆発するように広がり、夜空一面がオーロラに包み込まれることがあります。それが「オーロラ大爆発(ブレークアップ)」です。
オーロラは突如として激しく動き出し、はじけるように光を放ち、視界のすべてを光で覆いつくします。ただし、オーロラの出現率が高く、世界でも有数のオーロラ観賞拠点として知られるイエローナイフやユーコン準州のホワイトホースでも、よほど運がよくなければオーロラ大爆発に出会うことができないでしょう。何を見ることができるかはすべて、その時のさまざまな条件によって決まります。ただし、カナダに行かなければ神秘の光を見られないことだけは事実なのです。