1887年に初の国立公園に指定されたのがバンフ国立公園。温泉の発見をきっかけに観光地としての歩みを始めてから135年以上が経過した今でも、世界有数の山岳観光の拠点でありながら、バンフの街は今も落ち着いた雰囲気を保ち続けています。雄大なカスケード山がそびえるバンフで、チヌークを肌で感じながら町を歩き、ケイブ＆ベイスン国定史跡で温泉の歴史を知り、アッパー・ホット・スプリングスで温泉に浸り、充電することから極上の「自然に遊ぶ」旅が始まります。

森の中に佇む古城のような外観のフェアモント・バンフ・スプリングス。バンフの町と共に歴史を歩んできた名門ホテルは世界中の旅行者の憧れです。このホテルで本物の極上の滞在を味わうならフードツアー「Eat the Castle」に参加してみましょう。アルバータ州の特産品やカナダの食材を使った料理を味わい、ガイドが語る歴史、芸術、建築の物語を楽しみながら、スタッフと交流できます。自然を大切にする人々が創り出す料理には、自然のおもてなしが詰まっているのです。

バンフ国立公園では「野生動物との共生」は特別なことはありません。私たちが彼らの自然の中にお邪魔しているからです。その象徴が国立公園内のハイウェイには野生動物が安全に横断できるよう建設された「アニマル・オーバー・パス」という専用の橋です。そんなバンフで観光名所を訪れながら野生動物や保護活動について学べるのがディスカバー・バンフ・ツアーズのガイドツアー。道中で野生動物と出会ったとき、この場所が「野生動物との共生」であること、そして人間がその一部であることを知るのです。

"カナディアン・ロッキーの宝石"と称されるルイーズ湖。その輝くような美しさの奥へ踏み出してみましょう。ルイーズ湖畔から出発するハイキングコースを辿って、小さな山の上にある秘境、アグネス湖へ。左側に湖を見ながら登っている途中、小さな出会いがたくさんあります。山に自生する花や植物を眺めたり、マーモットなど小さな野生動物との遭遇、そして行き交う人々と笑顔で言葉を交わすことも。そんな幸せを感じながら約1時間半、小さな秘境、神秘的なアグネス湖に到着。大自然の中で深呼吸する喜びを感じながら、ティーハウスで至福のひと時を。

世界遺産カナディアン・ロッキー山脈自然公園群で最大の大きさを誇るジャスパー国立公園。静寂で神秘的な美しさで知られるマリーン湖のボートクルーズや湖畔のハイキングなど、自然に囲まれたのどかな雰囲気の中で優雅な時間を過ごせます。さらにここは夜も心輝く喜びがあります。ジャスパー国立公園は、人工の照明の影響を受けないクリアな夜空を守る取り組みから、カナダ王立天文学協会(RASC)から「ダーク・スカイ保護区」として認定を受けています。夜には満点の星空観賞を。

ジャスパー国立公園にある「グレイシャー・スカイウォーク」は、サンワプタ渓谷の上空約280メートル、断崖絶壁から35ｍ突き出しているガラス張りの遊歩道が特徴の観光名所。コロンビア大氷原ディスカバリーセンターでは、長年にわたり、水、エネルギー、リサイクル、動植物保護に関する取り組みを行っており、このグレーシャー・スカイウォークも、カナディアン・ロッキーの自然環境を壊さぬように、塗料やその他の有害物質を一切使用せずに建設されました。ゆっくり進みながら、壮大なパノラマ絶景を楽しみましょう。

あなたの目の前に、4千平方キロメートルを超える山岳公園や山麓が広がっていることを想像してみましょう。カナナスキス・カントリーは年間を通して自然に遊べる場所。アクティブにハイキングやマウンテンバイクをすることも、特別に優雅な乗馬体験やゴルフ体験をたのしむことも。カルガリーからもアクセスが良く、今注目のリゾートで自分にご褒美を。

先住民クワラクワンテ族の血筋を受け継ぐガイド、ブレンダ・ホルダー氏と、山間の牧草地や森を散策してみましょう。そこは驚きの連続です。草花でも高木でも低木でもたちどころに名前を教えてくれます。さらに、風邪薬になる強壮ドリンク「ファイヤーサイダー」や、食材、焚き付けに使う火種など、生きるために欠かせない植物の活用術の解説も。自然の中で生きるための知恵を通して、彼女の祖先が何千年にもわたり、この土地でどう生き抜いてきたかを伝えてくれます。歩き終えたとき、私たちもこの美しい自然を守り、後世に伝えていきたくなるのです。