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豪華列車で体感する大陸横断鉄道の旅

Train and ocean

豪華列車で体感する大陸横断鉄道の旅

Lake Louise

豪華列車で体感する大陸横断鉄道の旅

豪華列車「ロッキーマウンテニア号」に乗り、バンクーバーからカナディアンロッキーを目指す旅。列車が走る線路は、およそ150年前にカナダが「1つの国」にまとまるために建設した大陸横断鉄道と同じルートです。イギリスから独立したアメリカがカナダを呑み込んでしまおうと狙う中、カナダは大西洋から太平洋までつながる1つの国にまとまるため、「ロッキー越え」という難工事の末に線路を建設したのです。豪華列車の車窓から見えるのは、無数のサーモンが遡上するフレーザー川。車内で味わう料理は、列車が走るブリティッシュ・コロンビア、アルバータ両州の「地産地消」の食材ばかりです。食事を彩るワインにも、実は想像すらしなかった感動の物語がありました。やがてロッキーの山並みが見えてくることでしょう。なぜここに世界有数の山岳観光の拠点が生まれたのか。なぜバンフはいつまでも美しいバンフであり続けられるのか。自然や野生動物を大切にするカナダの人たちの心にも、この旅で触れることができるでしょう。

1日目

スコーミッシュからバンクーバー市内へ

大陸横断鉄道を体感する列車の旅に出る前に、少し「予習」をしておきましょう目指すのは、バンクーバーから国道99号線を北上したスコーミッシュという街。この国道は「シー・トゥースカイハイウェイ」と呼ばれていて、まさに海から山へと向かう絶景ポイントが連続するルートです。またスコーミッシュは、ロッククライマーの聖地とも言われる岩壁「スタワマスチーフ」がある場所としても知られています。「シー・トゥースカイゴンドラ」で展望台に登れば、雄大なシャノン滝やコースト山脈を望むことができます。

スコーミッシュからバンクーバーに戻り、ダウンタウンにある「ラウンドハウスコミュニティセンター」を訪れます。ここには、モントリオールからカナディアンロッキーを越えて初めて太平洋岸のバンクーバーまでやってきた機関車374号が展示されています。またバンクーバー発祥地の地と言われるギャスタウンでは、建国のころのカナダバンクーバーに思いを馳せることができるしょう

Winding road and mountain

TSUNAGARIポイント

2日目

いよいよ豪華列車ロッキーマウンテニア号に乗り込み、カナディアンロッキー目指す旅に出発します。早朝の駅にはピアノの音色が流れています。ほどなくすると、バグパイプメロディーが列車の出発を告げてくれるしょうカナダという国が、スコットランドアイルランドそして世界中の国々からやってきた移民によって作り上げられていることを改めて感じさせられます。そしてロッキーマウンテニア号がたどる大陸横断鉄道の建設にも、スコットランド移民が深く関わっているのです。

乾燥した大地を走り抜けたロッキーマウンテニア号は、やがてカムループスの駅に到着します。今夜はここで列車を降り、各自街に出て夕食をとってからホテルで休みます。カムループスも大陸横断鉄道の建設に伴って駅ができた街。そして列車が通ると、西部劇さながら、この地にビル・マイナーという有名な列車強盗がやってきました。人生の大半を刑務所暮らしてきたにもかかわらず、ビル・マイナーは列車の運行が遅れることを乗客に詫びながら強盗をはたらくというちょっとユニークな犯罪者で、だからしょう不思議と人気もあったようです。1906年、ピストルダイナマイトを手に仲間とともに列車に乗り込んだものの、手にできたお金はたった15ドル。逃亡後に逮捕され、カムループスで裁判にかけられましたが、彼の姿をひと目見ようと100人もの人がカムループスに詰めかけたそうです。そんな土地の歴史に思いを馳せながら、あすの旅に備えるのもまた楽しいものです。

Train station

TSUNAGARIポイント

3日目

旅の2日目。カムループスをあとにして、再び列車に乗り込みましょう。きょうもスタッフの飛び切りの笑顔とおいしい食事で1日が始まります。窓の外に目を向ければ、ロッキーマウンテニア号に手を振ってくれる地元の人の姿を目にすることができるでしょう。やがて列車は「ロッキーの宝石」と呼ばれる湖、レイク・ルイーズの駅に到着します。

Field and road

TSUNAGARIポイント

4日目

レイク・ルイーズで目覚めたら、きょうは絶景のハイウェイを走って北に向かいましょう。目指すはコロンビア大氷原、そしてアサバスカ氷河です。道の周辺にはボウ・レイクやペイトー・レイクなど、氷河が生み出したターコイズブルーの湖が点在しています。また途中、ハイウェイをまたぐ橋を目にすることがあるでしょう。これは動物が自由に行き来できるようにと建設された野生動物専用の橋。カナダの人がいかに動物や自然を大切しているかを実感できることでしょう。

Mountains

TSUNAGARIポイント

5日目

旅の最終日は、カナディアンロッキー観光の拠点であるバンフの街を散策しましょう。世界的に知られた観光地でありながら、バンフには「けばけばしさ」は一切なく、落ち着いた雰囲気に包まれています。街を歩きながら通りの名前を見ているだけでも「BEAR(ベア)」「BEAVER(ビーバー)」「CARIBOU(カリブー=トナカイ)」「BUFFALO(バッファロー)」「WOLF(ウルフ)」といった名前が並んでいて、さすがはカナディアンロッキー、と楽しくなってきます。

CP train and mountain

TSUNAGARIポイント

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