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プリンス・エドワード島~豊かさとホスピタリティを感じる旅~

 tractor and men next to it

プリンス・エドワード島~豊かさとホスピタリティを感じる旅~

プリンス・エドワード島~豊かさとホスピタリティを感じる旅~

想像力豊かでおしゃべり好きな女の子が、活き活き生きる姿を描いた不朽の名作「赤毛のアン」。その舞台としてられるプリンスエドワード島は、赤土と青い海、彩りあふれる花、白い灯台、開放感あふれる風景など、その美しさから「世界で一番美しい島」と称されます。この島を訪れると、まるでアンのように心豊かに暮らす人々が、私たち旅人を心から歓迎してくれます。

地産地消の食に触れ、歴史あるヘリテージインに滞在し、島の伝統工芸に触れてみる。そんな時間を通して、島の豊かさとホスピタリティ感じることができるのです。さあ、オープンな心でコミュニティの中に入り、地元の人々が知っている“美しい”島の魅力を共感しましょう

1日目

初日は、プリンス・エドワード島の州都シャーロットタウンで街歩き。この街は、1864年に建国議会が開かれ、1867年7月1日のカナダ建国へとつながったことから「カナダ連邦発祥の地」と呼ばれています。歴史的な建物やお洒落なカフェやレストランが並ぶビクトリア通りを歩けば、島の人々の活気に触れることができるでしょう。たくさんの見どころがありますが、まずは気軽に「ファーム・トゥ・テーブル」を体験できるファーマーズマーケットやオーガニックカフェ&ショップを訪れましょう。う。

rolled ice cream

©Tourism PEI

TSUNAGARIポイント

Farmacy & fermentary

ファーマシー+ファーメンタリー/Farmacy + Fermentary

ハワイ出身のエイミー・スミスとドイツ生まれのヴェリーナ・ヴァーガが営む農場「ハートビート・オーガニクス」の直営店であるこの店は、カウンターにビールサーバーのようなハンドルが並んでいますブルーベリー、ジンジャー、エルダーフラワーなど、さまざまなフレーバーの「紅茶キノコ」を使った発酵ドリンクを提供しています。店名に「ファーメンタリー(発酵所)」とあるように、農場直送の新鮮な野菜や卵、キノコだけでなく、さまざまな自家製の発酵食品を置いています。

Farmers market

ファーマーズ・マーケット/Farmer’s Market

シャーロットタウンにあるPEI最大のファーマーズマーケット。毎週土曜日に開催(夏は水曜日も開催)されます。島の人々の憩いの場、社交の場として昔からにぎわいが絶えません。ここに来れば誰かしら知り合いに会うというのも、島ならではのことかもしれません。地元の農作物、シーフード、肉類、チーズやパンなど、生産者に直に会って言葉を交わし、質問をしながら購入できるところが魅力です。イートインスペースもあるので、気軽に自分のお気に入りのものを買ってその場で食べることもできます。

2日目

近年「美食の島」として注目を集めているプリンス・エドワード島。農業のオーガニック化を推進し、地元産の安全で新鮮な食材を供給する「地産地消」が、カナダ国内のみならず世界中の観光客を惹きつけています。2日目は、島のコミュニティを体現する料理スタジオで多くの生産者の想いに触れ、その後、美食の宿で「フィースト(饗宴)」を体験して、PEIが「ファーム・トゥ・テーブル」の先駆けとして、世界中から注目を集める理由を知ることから始めましょう。

beets

©Tourism PEI

TSUNAGARIポイント

Culinary class

ザ・テーブル・カリナリー・スタジオ/The Table Culinary Studio

モンゴメリの生家の近くにある、 1953年に建てられた教会をリノベーションしたクッキングスタジオ。島の食材を使って料理を教えてくれます。このスタジオの特別なところは、食材の仕入れからクッキング、そして食べるまで一貫したプログラムがあること。たとえば、島の名物のロブスター料理をするなら、島の漁師を訪ねて直にロブスターを仕入れます。生産者に会うことは、食材のことを学ぶだけでなく島の暮らしを垣間見る貴重な機会であり、クッキングだけではない包括的な文化体験ができるのです。料理は少し手間だと思う方にために、地元の食材を使ったおいしい食事だけを楽しむコースもあります。

Fireworks

ジ・イン・アット・ベイフォーチュン/The Inn at Bay Fortune

有名シェフマイケルスミス自身がプリンスエドワード島の食材の豊かさに魅了され、この島を「美食の島」として紹介するためにホテル買い取りリニューアルした、美食とコミュニティの宿。特別な時間は、オーガニックな農業を実践する農場責任者がガイドするファームツアーに参加することから始まります。続いて、薪や炭火から立ち昇る煙と、さまざまな食材の放つ香ばしい匂いを楽しむ前菜ツアーへ。その後フラッグポール(旗の掲揚台)の下で、島の歴史を刻んできた先住民フランス系住民たちへ敬意を表して乾杯します。そしていよいよディナー始まり、美食に舌鼓を打ちます。見知らぬ人たちと食卓を共にしながらディナー味わう温かい時間は至福のひと時。他では体験できない「フィースト(饗宴)」を通して、島に心から歓迎された気分になることでしょう

3日目

セント・ローレンス湾に浮かぶプリンス・エドワード島(PEI)は、豊かな漁場に囲まれた島。新鮮なロブスターで知られていますが、牡蠣も見逃せません。1900年のパリ万国博覧会で1位を獲得したPEI産の牡蠣は、品質と味のよさで知られ、北米のレストランでも最上級のブランドとして珍重されています。3日目は、島の西部のマルペック湾へ。PEI牡蠣の誕生の地で地元の漁師とオイスター獲りを体験します。そこでは美味しいを超えた発見があります。その後、ミクマク族の居留地レノックス島で、PEIの先住民の歴史や文化、コミュニティに触れてみましょう。

lobster boat

©Tourism PEI

TSUNAGARIポイント

Valley Oyster

バレー・パール・オイスター/Valley Pearl Oyster

牡蠣の産地としても有名なマルペック湾で、牡蠣漁の体験プログラムが提供されています。オーナーは、ジェフダミアンジェフは、オイスターシャッキング(牡蠣の殻むき)コンテストでも優勝経験がある牡蠣のマイスターそしてダミアンは牡蠣漁の家系に生まれた生粋のオイスターフィッシャーマンです。二人のミッションは、世界中の人々に彼らのように牡蠣を楽しみ牡蠣好きになってもらいたいということ。牡蠣漁体験ツアーでは、自分で採った牡蠣をすぐさま屋内のオイスターバーエリア持ち込みます。そこでシャッキング方法も教えてくれます。自分で採った牡蠣をすぐさま食べる―牡蠣好きにとってこれほどの贅沢はありません。PEIの牡蠣は1900年のパリ万博で賞を受賞した、味も質も世界に認められた逸品。そんな牡蠣がどのように育てられ収穫されているのか、絶品の牡蠣と一緒に、オーナーの熱い思いをぜひ味わってみてください。

Moth Lane

モスレーン・ブリューイン/Moth lane Brewing

PEIにも地ビールが多くなってきましたが、ここは、島でもたった一か所、海の絶景を眺めながら楽しめる地ビール醸造所です。しかも隠れ家のように見つけにくいのです。道に迷いながらたどり着いた先には、素晴らしい眺望とおいしいビールが待っている人気上昇中の地ビールなのです。ぜひ試してほしいのは、Oyster Thief Stoutという牡蠣のエキスを隠し味としたビール。牡蠣の産地マルペック湾を望む地の利を生かした、オーナー自慢のビールです。レストランでは、屋外デッキでBBQも楽しむことができます。ビール片手にウッドチェアーリラックス。海を眺めながらのんびりビール味わいしょう

Indigenous crafting

レノックス島(ミクマク族の居留地)

牡蠣の養殖で名高いマルペック湾にあるレノックス島へ。ここは、1876年に制定されたインディアンによりカナダ政府の認める先住民居留地です。PEIに4か所ある先住民居留地のうち、レノックス島が最大のコミュニティです。この島にはミクマク族の歴史と文化を紹介する「ミクマクカルチャーセンター」があり、写真などの展示を見るだけでなく、ミクマク族の文化を知るためのワークショップも体験できます。自然の中に神を見出し、植物や動物と共に生きる、伝統的なミクマク族の暮らしを感じてみましょう

4日目

島のホスピタリティやコミュニティの温かさに触れたら、名作『赤毛のアン』聖地巡礼へ。キャベンディッシュにある赤毛のアンのゆかりの地、グリーン・ゲイブルズ・ハウス、お化けの森や恋人の小径、モンゴメリの住居跡や生家などを巡りましょう。この小説の素晴らしさと島の魅力を改めて感じるはずです。美しい島で『赤毛のアン』の世界に触れたあと、もう一度小説を読んだら、信じられないほどの没入感を味わえるはずです。

Anne GG house

©Tourism PEI

TSUNAGARIポイント

Anne GG house

グリーン・ゲイブルズ・ヘリテージ・プレイス

キャベンディッシュは著者モンゴメリの故郷で『赤毛のアン』ではアヴォンリー名付けられています。物語の舞台となったグリーンゲイブルズには、各部屋に作中の世界を再現。内部にはモンゴメリーや小説の主人公アンに関する資料が展示されています。台所の鉄製ストーブや寝室のチューリップ柄のパッチワークキルトなど、物語の世界とともに19世紀末にPEIで生きた人々の日常生活触れることができる。裏手には「恋人たちの小径」もあり、森の中のトレイルを散策することもできます。

Lucy MM plaque

モンゴメリ・キャベンディッシュ・ホーム(モンゴメリ住居跡)/Site of Lucy Maud Montgomery's Cavendish Home

モンゴメリの母方の祖父母の農場で、彼女が生まれてから37年間暮らした場所。モンゴメリは「ここは私にとって神聖な場所であり、これからずっとそうあり続ける」と語っており、彼女はここで『赤毛のアン』をはじめとした小説を執筆し、何百もの短編小説や詩を書き上げました。敷地内にはモンゴメリの日記から引用した文章や写真を紹介したプレートがあり、モンゴメリが過ごした時間に思いをめぐらせながら、散策することができます。

LMM birthplace

L・M・モンゴメリ生家

ニューロンドンの絵のように美しい村、クリフトン(PE州)にあるモンゴメリの生家。1874年11月30日にこの家で生まれました。この生家には、モンゴメリウェディングドレスアクセサリーレプリカがあり、フランクリンストーブなどの当時の家具、モンゴメリの親族が所有していたオルガンその他多くの芸術品も家のあちこちに展示されています。展示室のガラスケースの中には、モンゴメリの作品を掲載した新聞や雑誌のスクラップブックそしてモンゴメリが友人宛てに書いた便箋38枚にわたる手紙も。モンゴメリの物語に溢れた生涯を実感し、胸が熱くなることでしょう

5日目

美しい島の風景に欠かせない個性豊かな灯台。PEIには61の灯台があり、北米で最も灯台が密集している場所と言われています。『赤毛のアン』シリーズにも灯台が登場しており、赤い土、青い空と海、緑の草地。PEIを象徴する3つの色と灯台の白が他にはない情景を作り出します。島に点在する灯台にはひとつひとつの物語があり、灯台巡りは特別に情緒的な体験となります。数えきれないほどの風景を、心のアルバムに刻みましょう。

walkers & lighthouse

©Tourism PEI

TSUNAGARIポイント

Covehead lighthouse

コーブヘッド灯台/Covehead Harbour Lighthouse

プリンスエドワードアイランド国立公園の砂丘の中、コーブヘッド湾の入り口の東側の海岸に位置する小さな灯台。かつては、コーブヘッド湾の入口の案内灯として、地元の漁業コミュニティにとって重要な役割を果たしました。高さ8.2メートルの木造の塔の上に、四角い木製のランタンが乗っており、先が細くなっている見た外観が人気で、現在は、プリンスエドワード島で最も多く撮影された灯台の1つとして、島の海洋遺産を象徴する重要な存在となっています。

Point Prim lighthouse

ポイントプリム灯台/Point Prim Lighthouse

1845年に建てられたプリンスエドワード島で最も古い灯台です。PEIで唯一の丸いレンガ造りのユニークな灯台です。シャーロットタウンプロビンスハウスを手がけた建築家、アイザックスミスが設計し、リチャードウォルシュによって建てられました。灯台の上から眺めるノーサンバーランド海峡の壮大な景色は圧巻です。入場料にはガイドツアーも含まれているので、灯台の物語に触れてみましょう。この場所はコミュニティパークとして整備され、ピクニックイベントで地元の人たちに人気の「遊び場」となっています。

West Point lighthouse

ウェストポイント灯台/West Point Lighthouse

島の西部にある白黒の縞々のウェストポイント灯台は、数ある灯台の中でもひときわ特徴があります。この灯台には宿泊施設も併設されており、灯台の中で眠り、穏やか打ち寄せる波の音を聞きながら眠りにつき、壮大な夕日を楽しむといった特別な体験も。オーナーと灯台の魅力について語ることができるのも、ウェストポイント灯台の魅力です。

People smiling holding handmade items

プリンス・エドワード島に溢れるホスピタリティと温かさ。PEIの人々は、島に関心を持ち、同じ気持ちで大切にしてくれる旅人をを心から歓迎してくれます。そのコミュニティに触れ、「共感する」ことで得られる喜びを。

Canapedia 美食の島の祭典「フォール・フレイバーズ」

美食の島の祭典「フォール・フレイバーズ」